2001年09月21日記載
スターデジオの音質の研究と録音テクニック
スターデジオを聞き始めてからかなりの月日がたちますが、最近CDを聞く機会が増えてしばらくスターデジオを聞くことが少なくなりました。そこで久々にスターデジオを受信すると特にCDの音をしばらく聞いて耳が慣れていたこともありますが、やっぱりスターデジオは音が明らかに(いや圧倒的に)悪いということです。

当初スカパー(契約時パーフェクTV!)を契約した時に同時に契約したスターデジオ。当時は月額料金が1200円という格安で好きな音楽が聞き放題であることの魅力とスカパーというデジタル放送であることから、デジタル=音質も良いという先入観もあって迷わず契約したという敬意がありました。

でも、しばらく聞きて感じたことは、CDより音がやっぱり悪いことに気づきはじめました。デジタル放送だからすべて最高の音質という先入観が徐々に打ち砕かれたときでもありました。最初はスターデジオの音量レベルが非常に低く、CDを聞いているときのアンプの音量とスターデジオを聞くときの音量を大きく変更しないと同じ音量で聞こえないという点だけが気になり、それが一番の理由で音が悪い間隔があり、音量さえ上げればそれほど差はないという解釈をしていました。

スターデジオの音レベルは非常に低く、CDと比較して約-12dB以上の差があります。この-12dBは今使っているアンプの音量調整で単位がdBで表示される機材を使用している人なら解る表現だと思います。このスターデジオが登場するまではデジタル録音というものは原音のまま録音できることと録音レベルの調整が不要であるという2つの利点がありましたが、スターデジオをそのままデジタル録音をしても、音レベルが低いまま録音されてしまいます。

ですから私の場合、デジタル録音はせず一旦アナログにて出力させてからアンプを通して録音レベルを引き上げて録音しているのが実態です。この録音レベルをアナログにてMAXに調整してもCDの録音レベルまで到達されていませんが、大体-4?-2dB程度の差まで縮められるので良しとしています。

どうしてもデジタル録音のまま録音レベルもCDレベルに維持したい場合は、このスターデジオの録音レベルの低い問題からか知りませんが、スターデジオが登場して以来メーカーからMDデッキのデジタル入力端子がついた仕様のものでデジタル録音レベルの調整が可能なモデルが発売され、これらのデッキを使用して録音する必要があります。それからもうもう一つ注意が必要なのはサンプリング周波数の違いがあります。

スターデジオではサンプリング周波数が48kHzであってMDは44.1kHzであるのでそのままデジタル録音できません。デジタル録音レベル調整付で且つ48kbps→44.1kbpsサンプリングコンバータも搭載したMDデッキが必要になります。これらのMDデッキはソレ相当にかなり高価ですが、デジタル録音にこだわるならこれらのモデルを購入すべきと考えます。

しかしなんでこんなに音量レベルが低いのかは良くわかりません。第一興商の言い分は「スターデジオは、SKY PerfecTV!準拠 OVU = -20dBにて放送しております。これ以上で放送しますと、楽曲によっては、ピークレベルの部分がカットされる恐れがあります。」だそうだ。理由は明確のようでもこの音量レベルはあまりにも低すぎるし納得がいかない部分です。

この音量レベルだけの問題ではなく最初に書いたスターデジオの音質は非常に悪いので、一度アナログで録音レベルを上げてMDに録音するのも音質そのものは大差ないと思われます。そちらのほうが安いデッキでも簡単に対応可能です。逆にいえばスターデジオの音質の悪さに気づかない人なら、デジタル録音にこだわる必要もないとも言えます。更にスターデジオの放送をCD-Rにて編集したいという要望もあるでしょう。

純粋にMDデッキがなくCD-Rに録音したいという欲求は別にしてMDよりCD-Rで録音した方が音がいいからという解釈は明らかな間違いです。スターデジオの音質はMDより悪いです。なら録音する媒体は編集が容易なMDの方が便利だと思います。

ではスターデジオ以外に音質の良さで定評のある音楽放送は何があるかというとCS-PCM放送があります。私はミュージックバードは聞いたことないので私自身の音質評価はもちろん直接知りませんが、実際に受信している人の話を聞くとほぼ100%に近い人が音質には満足しているようです。CDに限りなく近い音質だそうです。

こんな話を聞くと自分のスターデジオじゃなくCS-PCMに変更したいという欲求が膨らむわけですが、本当に音をこだわって聞きたい曲なら間違いなくCDを購入するだろうし、スターデジオで最新の曲をチェックしたりカーステで聞く程度であれば、テレビ受信もかねたスカパーのスターデジオの方が得策という感じもします。何しろミュージックバードはJC-SAT2号であることが一番厄介です。今の環境では別にアンテナを立てることなどできないので、スカパーをあきらめてミュージックバードにするか、スターデジオで妥協するかは、一つしかアンテナ立てられない環境だとするとグリーンチャンネル受信優先でついでにスターデジオ受信するというラインで妥協しか選択肢がないわけです。

ところでなぜ同じデジタル放送なのに、こんなに音質が違うのかを考えてみました。最初デジタル音声にスペックの違いはサンプリング周波数の違いだけだと思っていました。でもスターデジオもミュージックバードも同じ48kHzとCD以上のサンプリングです。純粋に記録メディアだけの違いであればサンプリング周波数の違いで判断できますが、これが放送ということになると違う要素があります。

その一つに放送局側の違いです。放送する側ではミュージックバードは基本としてCDソースを中心にリサンプリングし、編集して放送している。言い換えればCDソースをDATに録音編集(これは推測)し、ほとんどリニアレベルで放送ているのに対し、スターデジオの場合はCDソースから一旦アナログへ変換し、MDに近いメディアで編集して送信している差があります。その時点で同じサンプリング周波数であっても音質の差が出ているわけです。

更にミュージックバードはMPEG1によるビットレートが256kbpsであるのに対しスターデジオではMEPG2の192kbpsである差が一番決定的な部分だと思われます。一つの衛星のトランスポンダに100チャンネルを詰め込むスターデジオに対し、ミュージックバードは20数チャンネル。圧縮効率の違いがこのような同じデジタルで同じサンプリング周波数でも最終的な音質の違いがここまで顕著に表れている直接的な原因でした。

ちなみにテレビ放送内の音楽番組などの音声ビットレートは256kbpsあるので、同じスカパーでもスターデジオの音質とMTV(256kbps)などのテレビ音楽放送における音質は明らかに違います。従って音質も同じスカパーでもチャンネルによって違うことも判明しました。スカパーの中で一番音質にこだわっているのはスカイサービス731chのViewsicチャンネルで384kbpsのビットレートらしい。これなら音質も問題ないと感じます。

同じデジタル放送でも音質の違いについては今回調べた数字的データとしてもはっきり解りました。よって今後はこれらのことを把握しながらスターデジオとお付き合いしていきます。ちなみにWeb上で散乱しているMP3データはMEPG3であることから標準設定ではビットレート128kbpsです。CD-Rに編集するためのMP3へ変換したデータならまだしもWeb上で散乱している高圧縮のファイルサイズの小さいMP3データ(目安として5分程度の曲が5Mbytes以下)は紛れもなくレートが低いので音は評価するにも至りません。

そんなわけで私個人的な意見として「MP3は音が良い」などということは間違っても言えないし、MP3データは聞く気もありません。


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