2005年02月27日記載
運転免許全種取得の過程の中で普通免許が最も難しい
悲願の運転免許全種取得達成したので今後免許取消などの処分さえ受けなければ生涯新たに免許取得のための活動(受験)をする必要がもうありません。今振り返ると目標達成の安堵感と共に受験できない寂しさが同時にこみ上げてきます。せっかく全種取得したのですから、これからの役割を考えると実務上運転することは限りなくないことから、これまでの経験を生かし、たくさんの方に合格の秘訣を伝授すること、これが一番良い私の免許取得後の活用方法ではないかと思っています。まだ未定ですが、もしかしたら作成根性があればコンテンツ化の可能性もあります。

全種取得記録の概要を作者プロフィール内に専用ページ「所持運転免許紹介」として新規公開を行いました。今回のコラムではこれまでの取得経歴の中でそれぞれ私が感じたポイントと、公認自動車教習所の通学による取得と試験場直接受験との差についても少しだけ言及してみます。

全種取得した今、振り返ってみて、免許取得する上での難易度を私の独断でランク付けしてみるとこんな感じになります。

けん引二種→けん引一種→大型二種→普通二種→大型一種→普通一種→大型自動二輪→大特二種→大特一種→普通自動二輪→原付→(小特)

路上試験や所内試験、四輪、二輪など単純比較ができないのを強引にランク付けしたために様々な意見があると思います。実際に順番を付けてみても二輪と四輪を難易度の差として優先順位を表現するのは些か無理があります。

一方、免許取得までの苦労した順番を列記してみるとこんな順番です。

普通一種→普通二種→大型二種→けん引一種・二種→大型自動二輪→普通自動二輪→大型一種→大特一種・二種→原付

運転免許として最も取得人数が多い普通免許が実は最も苦労しました。労力はもちろん時間も手間も費用も一番要したのが普通免許です。実際に免許取得した後でも本当に普通乗用車の運転に慣れるまでは一年以上要しました。私が考えるに普通免許を取得し法令運転が適切に行える能力がある限り、特殊なバランス感覚を必要とする二輪免許を除けば、最難関免許の大型二種やけん引二種まで取得することは誰でも努力や苦労の差はあろうとも免許取得まで必ずできると思っています。

普通免許を取得する場合、大抵の人は過去運転免許を全く所持していないか、せいぜい原付もしくは自動二輪免許所持といったところではないでしょうか?道路幅全体を使用する四輪車を、全く運転経験がない者が日常の道路を運転できるようになるためにはたくさんの事柄を学習しなければならず、それだけ練習量も多くこなさないといけない。少なくとも2?4時間の練習で試験場直接受験による仮免許?本免許合格までを習得し、数回の受験で合格できるようなセンスの高い人はおそらく極限られた方たちだけでしょう。このように考えると普通免許が最も難しい免許と考えてもおかしくはないと思います。

一方、大型一種や二種は車体の大きさが変わって操作面での差があっても、道路を走行する行為や交通法規の基礎知識は既に掌握している状態ですから、全くの新規取得となる普通免許ほどの苦労はないと思います。そんなことから普通免許を完全新規で取得を目指す方は私はこれまで数多く試験場直接受験を経験した今でも普通免許完全新規取得を目指すなら基礎をキッチリ教えてもらえる公認自動車教習所での取得が適切だと思います。

次に、免許種別に伴う取得するためのポイントを挙げてみます。もしこれから免許を新たに取得しようと思う方がいれば参考になるかもしれません。

○原付免許
関連書籍がたくさん発売されています。手を抜かず本に記載されている内容を全部覚える意気込みがあれば一発合格できます。多くの受験者は原付試験を軽く見て挑戦する高校生が多く見受けられます。最も簡単な原付でさえ合格率が低いのは、原付試験を舐めている証拠とも受け取れます。つまり手を抜けばいくら原付といえど不合格になります。原付取得に伴う法令知識は将来普通免許取得を目指す上でも約8割はそのまま学科対策として有効活用できます。

○普通一種
初めての免許取得の場合はポイント云々前に費用が掛かっても公認自動車教習所でしっかり練習、学科勉強することが最も効率の良い取得方法だと私は思います。過去なんらかの原因で免許取消処分を受け、再取得を目指される方で平日時間が作れるのであれば試験場直接受験が最適です。再取得を目指す方は一にも二にも法令遵守走行の徹底をイメージトレーニングして、自然に運転操作としてできるようになり道路の優先順位関係などを瞬時に判断できれば合格はすぐでしょう。

○普通自動二輪
今年6月登場するAT限定免許の場合は除いて、最も苦労するのは基本操作(左手でクラッチ操作、右手が前輪ブレーキ、右足が後輪ブレーキ、左足がギア操作)のマスターでしょう。この基本操作が自然とできるようになれば二輪免許取得は難しい話ではありません。その他二輪の難しいのは低速走行ですが走行視点とニーグリップの基本を叩き込むことで克服できます。

○大型自動二輪
普通自動二輪を既に取得しての挑戦であれば、最も難しく思えるのは大型特有の車体の大きさと低速バランスの取り方、大型特有のトルクの太さを生かした走りができれば免許取得が可能でしょう。但し二輪免許未取得者がいきなり大型自動二輪を目指そうとする場合は相当苦労と思います。私の考えとしては、いきなりより普通自動二輪を取得してからのステップアップが望ましいと思います。

○大型一種
車体の大きさはスグに慣れます。運転席の下に前輪タイヤがあることを車体感覚として習得できれば運転そのものは問題ないと思います。車体の大きさより運転操作上ではエアブレーキの取り扱いが一番難しいと思います。普通乗用車しか経験ない者が初めてエアブレーキ車を運転するとほぼ全員が急制動を掛けてしまうでしょう。法令改正前の今なら大型一種の免許取得だけを目指すことを条件で試験場直接受験を強く推奨します。平日昼間は全く仕事的に都合がつけられない場合や路上教習を含めてじっくり大型車両を練習したいなどの希望がなく、免許取得を最優先に考えるなら公認自動車教習所の最低取得費用20万円以上の費用は時間的も含めて明らかに無駄が多いと思います。大型一種の試験に合格がなかなかできない人の共通事項は法令遵守走行や安全確認に不備がある場合が大半です。これらはイメージトレーニングで克服できますし、他の車種すべての共通事項でもあります。試験場直接受験の合格ノウハウの基本が大型一種という免許には凝縮されていると私は考えます。つまり大型一種に何度受験しても合格することができないのなら、他の車種を受験しても試験場直接受験での合格することは無理であるともいえます。

○普通二種
受験条件としては既に普通免許を3年以上取得していることになるわけですから、車両操作面ではなんら不安はないものと想定されます。運転技術面だけでいえば二種特有の所内課題試験である鋭角コースぐらいしかありませんので、少し練習してコツを覚えれば大した課題でもないことから運転操作上の苦労はないでしょう。つまり合格のポイントは法令順守と安全確認の徹底ができているか否かに尽きます。すべての箇所で適切に安全確認ができるようになった上で路上試験のポイントを書き出すと、信号機の変わり目や黄色時の判断、安全車間距離保持、制限速度の把握、信号機のない横断歩道の通過、駐車車両の避け方、優先順位の判断、一時停止箇所の措置方法、駐停車禁止箇所の把握、左側車体感覚、運転のメリハリ(適切な箇所での力強い加速)、断続ブレーキ、左折巻き込み確認、方向指示器の出すタイミング、路線バス停車時の判断などが挙げられます。このように書き出すとたくさんあります。しかしながら、道路上すべて想定される場面において、すばやくその瞬間にどのような運転をすれば良いか判断+行動につなぐことができるようになることが合格への近道です。二種は合格基準80点以上でもあって、知らず知らずのうちに減点超過してしまわぬよう、あらゆる場面を想定しイメージトレーニングの徹底で克服できます。

○大型二種
合格のポイントは普通二種と全く同じです。普通二種との違いだけを列記するとブレーキは車内に立ち客がいることを想定したソフトなブレーキングを行うこと、道幅が狭い道路などは道路構造上左側ギリギリを走行を心がけながら、車幅という物理的構造によって中央黄色いラインを踏んで走行するしか手段がない場合は減点にならない意識を持つことなどがあります。路上運転は所内試験と違い、状況度合いによって「やむ得ない場合」が多々あります。つまり適材適所、最も適した方法をすばやく判断でき、思い切った運転が重要です。所内コースの鋭角課題は一見難しそうに考えがちですが、ハンドルを切るタイミングさえ身につければ意外と簡単です。また大型二種も指定公認コースによる教習所でも取得が可能となりましたが、費用が大型一種取得者でも40万円以上と非常に高額であることや教習課程時限数も多いため私は普通二種及び大型二種は試験場直接受験が最適であると判断します。

○大型特殊一種・二種
1?2数時間も練習すれば、車両に対する慣れは習得できます。地域によって試験車両の形式(中折れ及び後輪操舵)の違いがあるので、事前に調査しておく必要があります。運転上の注意事項は直線走行のふらつきと左折小回り走行の2点だけです。一番難しいのは試験場と同一型式の練習場所を見つけることかもしれません。こちらも指定教習所での取得もできますが、明らかに試験場直接受験のほうが時間的費用的に有利です。試験場直接受験に自信がない人でも大特に限れば挑戦するべきだと思います。

○けん引一種・二種
けん引は他の免許と違い車両特性を体で覚える以外に理屈でも掌握しておかないといけません。その理由は後退動作が最も難しいからです。前進操作はすでに大型一種を取得している方なら若干ハンドル操作面での違いを覚えさえすればさほど難しくはありませんが、後退課題である方向転換をマスターするには車両の動きの特性を理屈と体の両面から把握しなければならないため、難しい免許と考えて差し支えありません。まず理屈で覚えて、そして実車で確かめる。そして再び理屈で振り返ることで後退原理を完全にマスターすることができます。実車練習は最低4時間はこなさないと試験本番で方向転換を一回で決めることはできないでしょう。

以上のようにまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?私が考える難関免許は大型二種、けん引二種と判断していますが、大型二種の場合、受験条件が大型一種または大型仮免許を所有していることが条件となるために、事実上ほぼ全員が大型二種受験者=大型一種所持者と想定されます。更に普通二種における路上試験を経験していれば、さほど苦にすることなく大型二種は合格できると思います。

しかし、けん引の場合の受験条件は、普通、大型、大特のいずれかの免許を所持して18歳以上であれば受験することができます。そのために受験する方たちのレベル差があります。実際はけん引免許を取得しようとする人たちの大半は大型トレーラを運転することが目的となりますから、すでに大型免許を所持していることでしょう。その場合は特別問題は発生しません。

ところが、受験条件としては普通免許だけでも受験できるけん引免許は、数少ないながらも普通免許のみの所持状態でけん引免許に挑戦される方もいらっしゃいます。このような方がけん引免許に挑戦するには大変な労力を要することになると思います。トラクタ部は大型自動車同等サイズでブレーキはエア式、そして全長がトラクタとトレーラあわせて10m近くある車両を普通免許のみの方がいきなり試験場で挑戦することは非常に困難を強いられることでしょう。そこで2002年6月から普通免許のみの方がけん引免許を必要とする場合にけん引免許の限定「ライトトレーラに限る」という条件免許が新設されました。この免許はけん引される車両が750kg以上2000kg未満に限定された免許となっています。普通免許+けん引免許の場合は大抵はこの制限内のトレーラに該当するはずです。いろいろ模索していても普通自動車でけん引免許が必要となる750kgの牽引車を引っ張るケースは少ないでしょうが、それを超えてしまう場合は通常のけん引一種免許を取得しなくてもライトトレーラ限定免許でも代用できるのです。

このライトトレーラ限定免許は非常にマイナーな存在で、試験場によってライトトレーラ限定免許の存在すら知らない担当者もいるかもしれません。この免許を取得する場合は、試験車両を受験者が自前で持込となり、車両持ち込み前に車両申請を取り、許可をもらってから自前の車両で試験場内を走行し合否をもらうことになります。そして試験コースは通常のけん引コースと同じ課題が与えられます。手続きとしては非常に面倒となるわけですが、大型一種+けん引免許の取得プランがどうしても自信がなくて、普通車+トレーラとして免許を受けたい場合の裏技としてライトトレーラ限定免許というのがあることを知っていても損はないでしょう。

最後に、運転免許を全種取得している人が国内にどれほど居るのかを考えてみました。統計上全種取得者の数は公表されていませんので正確な人数の把握は不可能です。但し、他のデータからある程度予測をすることができます。最も免許取得の多い車種はもちろん「普通」免許ですが現在約7000万人以上いるそうです。そして最も少ないであろう「大特ニ」及び「け引ニ」の免許取得者はそれぞれ約5万人となっています。そもそもけん引二種や大特二種を取得しとうとする人はおそらく両方所持=全種取得者かは二輪除く全種取得者大半と想定され、二輪非所持者が約50%と勝手に想像すると全種取得者は最大5万人、少なく見積もっても2万人以上はいるものと考えられます。7000万人以上する免許人工からのわずかとはいえ、意外と多いなぁというのが率直な感想です。

結局のところ、全種取得は取得前に想像していた以上に自慢にはならないのかも?・・・・



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