2015年03月26日記載
マイクロソフトも任天堂も、低層から高層レイヤモデルへ
通信ネットワークを勉強を始めると、最初に必ず登場するキーワード「OSI参照モデル」がある。初めて耳にする者として、聞きなれない言葉だけに最初から洗礼を浴びた感覚を受けるが、難しそうな名称はともかく、階層化の概念とする考え方は通信やコンピュータ理論に関わらず、あらゆる分野で非常に役にたつ。

何かしらのトラブルがあって、原因究明をする場合、無意識に階層化の概念を持って私たちは検証をしている。例えば電話を掛けてつながらない事象に遭遇したら、それは電話機本体が故障しているのか、それとも電話の中継器が故障したのか、はたまた途中の電線が断線しているのか。もしかしたらきちんと相手へ接続されていても相手が電話に出られない環境だったなど、様々な要因が考えられる。

これらいずれもが階層化の概念に基づいている。経済も同様に原油をはじめとする原材料調達する一次産業から、原油からナフサや塩化ビニルなど工業製品にで使うために加工する二次産業、加工された材料から部品を作る会社があって、これらの部品を調達し最終製品に組み立てるメーカー、更には複数のメーカー品を組み合わせてパッケージ化するマルチベンダー、最後に運用のためのシステム化対応する企業まで、いずれもが階層化によって成り立っている。

話を戻すが、コンピュータの世界では、私たちも、数十年前に比べて上位階層でのサービス提供へシフトしている。この流れの根本的な要因は、コンピュータ本体の計算処理速度が飛躍的に向上したことに加え、提供アプリケーションの高度化に伴い、ハード別に開発していた部分を効率化するため、汎用性の拡大をの視点から世は高レイヤ型サービスモデルへと続々と変化し続けている。

具体例を上げると、一昔前はメーカー別に専用に用意されたオペレーティングシステム(OS)も、Windowsが登場して以降、IBM系とアップル社のマッキントッシュ系の2系統に集約されたが、インターネットの普及によりOS上で動作させるアプリケーションからブラウザ上で動作するWebアプリケーションへシフトし、今やハード別でのアプリケーション開発の必要性は減少の一途をたどっている。

Googleの登場により、あらゆるアプリケーションがブラウザ上で提供するサービスモデルが定着しはじめている。データの保管もローカルからクラウド上へ変わり、これからもますますOSよりも高いレイヤサービスであるWebブラウザをプラットフォームとしたサービス提供が増加し続けていくだろう。

先日マイクロソフトがWindows10の発売時期の前倒しを発表し、無償アップグレードと恒久的なサポート体制の提供を英断した背景も、既にOSによる囲いこみモデルは崩壊に向かうことを想定してのことである。どのPCもいずれはChrome OSのようなプラットフォームベースでの運用へ定着する流れとなっていくのは間違いない。

PCに限らず、テレビのEGPや文字放送も独自のBMLからHTMLベースへ、ゲームも独自ハード上での動作からHTMLベースで動作させる時代もおそらく時間の問題と思われる。老舗ゲームメーカー任天堂でさえDeNAと協業の決断した。

超多段階層モデルによる高層レイヤによるサービスは、これまで低層レベルでビジネスを展開してきた老舗企業でさえも転換を強いられる時代となった。私自身もいち早く新たな時代に追従するためにも、PC→Linux→Apache+MySQL→PHPをベースとした、ブラウザ上で動作できるダイナミックな環境を自己提供できるよう、日々スキルアップに勤しんでいるところである。


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