2015年04月22日記載
グーグルやアマゾンのように「出すぎた杭」を目指そう
「出る杭は打たれる」という言葉は比較的使用頻度の高いことわざである。社会人生活、特にサラリーマンの世界では頻繁に耳にするキーワードと思われる。成果主義の導入が進んだ昨今ではあるが、勤続年数を重ねたほうがベアや通常昇給など、高給を獲得するためには年功序列的な勤続年数がある程度重ねなければ得られないのが日本のサラリーマン事情である。

古くから在籍しているベテランの中には、さしたる能力も実力もなく、ただ勤続年数を重ねて高い給与をもらっている人たちは日本の企業はゴロゴロ存在している。こうした人たちは、社歴が浅いながらも基本的能力は高く、成果をあげられる若手が目の前にいて、その人物をこのまま放置しておくと、近い将来、自分の地位すら危うくさせる危険な存在と判断すると、会社利益の拡大に貢献する優れた人材であっても、自分が今もっている社内権力を行使し、私利私欲のためだけに成長の芽を積む行動にむかう。

実力はなくても、たまたま部長席が空席で、社歴の長さだけで運良くその地位につき、会社の肩書だけで自分の存在をアピールすることしかできないながらも、高給を獲得し、プライドの高い者ほど、最も多く使う常套手段である。

一方で出すぎた杭は打たれないと言われるように、一線を超える力を備えてしまうと、周りからの圧力があっても屈することことすらできなくなる存在、つまり誰からも認められる抜きん出た存在になってしまえば、社内政治による権力が覆いかぶさろうとも、自分の実力だけで防衛することが可能になる。

それでは、一体どのようにすれば出すぎた杭になれるのだろうか。答えは、杭を叩く者が気づかない場所を見つけて、その間に一気に突き抜けてしまうしかない。杭を打つ者の視界から離れた場所で、杭をできるだけ早く伸ばす。これに尽きる。

欧州連合はグーグル社に対し、独禁法に関連させて制裁金を課そうと躍起になっている。過去マイクロソフトの全盛時代もアメリカ国内をはじめ、世界各国あらゆる企業や団体から訴訟等による法的圧力を受け続けたケースに似ている。検索エンジンとしシェア率が90%を超えるまでに至ったのは、紛れもなく企業努力で成し遂げた結果である。いくら正当な手段でシェアを拡大したとしても、該当する国や周辺企業から、邪魔な存在と判断されれば、権力を使って制裁を与えようとする行為は、国家レベルによる出る杭を打つ行動である。

現在のグーグル社の存在は、世界の総ネット人口において誰もが認める出すぎた杭に成長している。今回のような欧州全体が、独禁法という、ごもっとものようで強引とも思える権力を使って叩くさまは、滑稽に見えるし、たとばそんな圧力が掛けられたとしても、世界各国のユーザからグーグル指示がある限りシェアが縮小することはない。

むしろ、ここまで成長した企業でありながら、今もなお、世界的シェアの現状に満足することなく、更なる進化と成長を走り続けるネットの世界における先陣魂には素直に感服する。

欧州地区における入札参加企業に対したカルテル制裁と、今回のグーグルに対する対応とは根本的に異なる。民間企業が自社努力によって作り上げた全く新しいビジネスモデルで世界的シェアを拡大させ、結果として多くのネットユーザから評価される優良企業グーグル。今になって多数の国たちが寄ってたかって政治的な力で強引に抑えこもうとする政治家たちは、第三者から見る限りだただ痛たましいと思えて仕方がない。

仮に、欧州連合が過去最大規模の制裁金をグーグル社に対し課したとしても、現在の巨大な資本力を有するグーグル社にとって、皮膚に蚊が止まった程度の問題でしかないといわれている。

歴史を振り返ると、歴史を変えるだけのパフォーマンスを持った数々の英雄たちが法や権力で圧力により出る杭を打たれる姿は枚挙に暇がない。アパルトヘイトで投獄されたマンデラ氏をはじめ、アウンサンスーチー氏の自宅軟禁、そして現在の中国で収監中の劉暁波も、まさに国家権力により力で抑えこまれた人たちである。

もし、あなたが杭を打たれ続けている若手社員であって、出すぎる杭になるには、今の立場できる最善の手段を持ち前の優れた頭脳で答えを導き出してみてほしい。出すぎた杭になれるだけのパフォーマンスを発揮できる優秀な人材ならば、先に述べたような、年齢を無駄に重ねただけの人たちからの社内権力程度なら、上手く交わせる最善な方法を導きだせるだろう。

「出すぎた杭になれ」


コラムワード検索
表示件数
ワード検索
本コラムに関する意見
Twitterにて受け付けます @megahit_jp