2015年06月22日記載
空間の利活用こそ成長の足がかり、適正な法整備を願う
最近マンガはほとんど読まないが、小学校から中学時代、Dr.スランプが大好きだった。漫画の世界で示された近未来の世界。タイヤのなく、宙に浮きながら移動するバイク、ビルとビルとの間に飛び交う空飛ぶ車、空間を並行移動するエレベータ、いずれもビルに囲まれた空間を活用した立体的な都市空間が描かれている。私の幼少期に描いていた近未来イメージそのものである。

誰もがそうなると信じていた近未来。2015年現在、漫画の世界で予想した結果に類する部分は少なからず存在はしても、大半はむしろ逆方向に向い、高層ビル屋上の空間を活用した緑化作戦をはじめ、歴史的建造物の保守管理への拡充など、原点回避的な流れのほうが目立つようになってきている。

唯一当時予想したイメージと合致するのは携帯電話やスマートフォンなどに代表されるモバイルコミュニティぐらいである。当時のドラえもんの設計思想で21世紀に登場するであろう人型ロボットも、知らぬ間に22世紀へと設定変更され、鉄腕アトムや映画「2001年宇宙の旅」も当時の近未来であった2015年前後で実現しているはずの未来創作されたものだった。

こうして当時描かれている近未来の創作で共通している点がある。それは「空間」の活用である。近未来都市は地上から伸びる超高層ビルや東京スカイツリーに代表される高層建造物イメージからくる空間の活用といったところである。

ところが、都市の発達の面において、日本よりもはるか昔に世界をリードした先諸各国の動向を見てみると、ある程度の規模に到達した時点から経済成長は平行線をたどり、成長以前に人口は徐々に減少する傾向がみられるようになった。

ロンドンやパリ、そして先日のドイツの各都市の町並みをこの目で直接見て改めて実感することができた。大英帝国として当時の世界地図を圧巻したイギリスこそ、3%程度の経済成長率を保っているものの、フランス、ドイツは0%前後をさまよい、イタリアに至ってはマイナス成長となっている。20世紀初頭以前のような成長は完全にストップし、日本も同じ道を歩み始めている。

つまり、ヒトをはじめとする動物たちの成長路線と同じように、同じような戦略の繰り返しである限り、いずれ頭打ちがやってきて、そして衰退することを物語っている。成長著しい中国でさえも、30年もすると日本以上の高齢化は避けられず、専門家が予想するよりも早い時代に成長ベースは頭打ちになるものと見ている。

日本が深刻な高齢化時代に入り、人口も減少、成長率のマイナスが加速することを食い止めるためには、一定の年齢を条件とした東南アジア諸国からの若い外国人移民の受け入れ基準を緩和させ、国内労働力を補強して、合わせて抜本的な技術革命を実現させる両輪のみが唯一の成長への道筋ということになるだろう。

規制強化への道に進むドローン。ドローンを始めとした空中を使った技術こそ、技術革命のキーワードとなると見ている。ドローンの全うな規制整備と正しい運用さえ実現できれば、優れた空間ビジネスとして数々の技術革新が芽生えるものと信じている。

これまでの空間利用として電波伝搬だけだった。これからはリアルな物理媒体の伝搬方法の利活用こそが流通革命への一歩となる、そう信じている。


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