2015年09月07日記載
Excelを使えることがITスキル?その考え方はもう古い
上司の嘆きで有名な「最近の若いもの」と揶揄したくなるのは、いつの時代も変わらない。そもそもこうした嘆きが生まれるのは、時代変化した遂げた証拠であることに気づく必要がある。実はジェネレーションギャップによる変化こそ、進化の証と考えてみてはいかがだろう。

もし、過去が正しく、現在の新入社員世代が誤っていると解釈するなら、現在社会を否定することと同位となり、自らをレガシーで古い人間と自称していることとなんら変わらないのである。

誰しも自分の考えが一番正しいと信じているし、自分が生きた時代、新入社員時代から社会人生活を数十年継続し、それなりの管理職まで上り詰めたとするなら、なおさら我が社会人生活は一定の正しい道との思いは強いだろう。このこと自体は否定しないし、当時の時代背景からすれば正しい仕事の手順だったことは違いない。

しかし、平成生まれ世代を一般に「ゆとり世代」「草食系」などと言われる所以こそが、最新の時代の考え方に基づく生産性の高いビジネスライフのあり方としてヒントが隠されていることに視点を向けてみるとどうだろう。今の40代以上の世代(バブル世代)こそが強く認識しなければならない意識改革なのかもしれない。

生まれた時点からPCが身の回りにあり、学校生活でもスマートフォンによるコミュニケーションに慣れ親しんでいる世代は、まさにIT世代の申し子といえる。

バブル世代が「ITを使うこなす」と聞くと、PCを使った仕事に対し拒否反応がない世代とイメージするかもしれない。業務でExcelを屈指し、複雑な集計からグラフ描画、更にはプレゼン資料用のイラスト作成まで、簡単にPCを使いこなすスキルこそがITを屈指した世代と捉える人が多いと思われる。

残念ながら、その考え方が既に古いことに気づかなければならない。Excelやパワーポイント系のソフトが使えるのは必要最低限の能力にか過ぎないからだ。むしろこれらの操作をベースとして、あらゆる電子データを多くのメンバーとクラウド上で共有化させ、コミュニケーション手段として最大限利用する姿こそが、今の時代に求められるITスキルなのである。

これらの変化で最も大きな違いはアプリケーションのクラウド化だ。ここでいうクラウド化とはインターネット上にあるディスクスペースを指すだけでなく、共有すべき様々のデータをネットワーク回線を介して、共有する管理する業務形態こそが現代のIT活用のあり方なのである。

主たるツールとして業務の進捗管理がある。部下が上司への報告手段として紙で報告書を書く時代から、ワープロソフトやテキストファイルを使ってメールに添付する時代を指すのではない。進捗報告はすべてWebアプリケーション上で情報共有し、上司は共有された情報をチェックして部下の業務進捗を把握するべきなのである。

ルーチン化される業務はできるだけWebアプリケーション上で管理する。部下に業務進捗状況を報告させるのではなく、Webアプリ上で進捗情報をデータ投入させて情報を共有化させるように指導する。そうすることで部下と上司間の報告連絡相談するための業務時間を削減するのである。今どき報告書の提出を求める上司はナンセンスな指導者と言わざるをえない。社内報告書作成時間ほど、業務時間の浪費でムダになっていることを認知しなければならない。

もし、「最近の若いものは」と嘆きたくなったら、自分が古い考え方になっているかもしれないと自問してほしい。40代世代は新入社員当時、先輩たちから「新人類」と変人扱いされた時代のように、ゆとり世代や草食系世代には、今の時代にあった進化の形であることを認めるべきかもしれない。人口減少が加速する中で、さらなる生産性向上を図るためのヒントが世代間ギャップに隠されている。
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