2015年09月16日記載
公平と平等は異なる言葉、競争のない世界に明日はなし
病気になってから健康のありがたみを実感するのと同じように、負けの悔しさがあるからこそ勝利の喜びも増大する。一時期、小学校の徒競走で勝ち負けを決めない運動会が話題になったことを思い出す。

民主党政権時代に格差是正がテーマとして掲げられた際、多くの幼稚園や小学校の対応で話題となったのは数年前のことだ。最近はきちんと勝負付けをさせる学校も増えたと思うが、人間社会に限らず、世に生まれた動物たちは日々が競争の中で行き、負けない気概を持って生きることが大切であることは誰もが知っている世界である。

「公平と平等」は似て非なる言葉である。昨今の頻繁に登場する「安全と安心」も、異なる意味を持つ言葉であるのに、常に同一な意味合いとしてセットで使われることに日頃から違和感を抱いている。

さて、企業間においても、同業他社との受注競争が日々展開されている。企業同士の市場競争のおかげで、私たち消費者は、良いモノが適正価格で手に入れることができるようになっている。競争があることにより、他社に負けないための企業努力が行われる所以である。

一方、独占的な立場となってしまうと競争相手がいないために、たちまち怠慢な対応となってしまうのも人間の心理といえよう。日本に限らず、先進諸国の大半の国の法律でも独占禁止法が存在するように、独占的な地位を手に入れると怠慢の道を歩む人間の悪しき心理を阻止することを目的に法制化されていることは論をまたないところである。

先月、マイホーム購入のための契約を済ませた後、建築前段階であることため、住宅内の電気配線を希望にあわせて一部変更も可能とのことから、住宅購入前からの悲願だったホームネットワークの構築に向け、先行配線用の配管工事をオプション扱いで簡単なイラストを起こしてこちからの要望を提示した。

希望配管ルートを提示してからまもなく1ヶ月が経つのだが、未だに修正図面と見積書が建築会社からフィードバックがない状況が続いてる。

依頼主である私からしてみれば、さほど困難な配線方法を提示したとは考えておらず、単に各部屋からの情報コンセントとすべき場所のコンセントの構成と、必要な配管の本数と太さを、それぞれメーカーの型式で指示しただけなのだが、修正図面と見積書の提示するに一ヶ月も待たせる建築会社の対応の遅さと態度に霹靂してる次第である。

既に売買契約を済ませた後であることから、こちらから建築会社の対応の遅さを理由に他社に乗り換えることもできない上、建築中の段階では、電気配線だけをこちらの都合で第三者の手を入れることもできない立場であるため、いわば建築会社にとって独占的な状況となっている。

つまり建築会社からしてみると、慌てて対応しなくても契約者は逃げないことを理由に返答納期をズルズルと先送りする怠慢状態となっているのだ。購入側である私は、他社も平行して見積もりをとって複数の会社との対応面を含めた比較検討すらできない弱い立場なのである。

仮にクレームを入れても、「そもそも建売住宅なのだから、電気配線のカスタマイズは弊社の好意で対応しているだけです。本来ならカスタマイズ対応は拒むこともできます」と仮に言われても困ってしまう。

そのため、建築会社から修正図面と見積書の提示に時間が掛かると言われれば、対応していただけるまでじっと我慢して待つしかないのが現状である。これから提示されるであろう提示金額に対しても値下げ交渉権することもできず、建築会社からの指し値に対して黙って首を縦に振るしかない弱い立場はなんと歯がゆいことか。

競争のない世界は、消費者にとって不利益極まりない環境であることを身をしみて実感している次第である。


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