2015年12月07日記載
Wordが持つ文章校正機能を活用して言葉を正しく使おう
世界には数多くの言語が存在する中で日本語はトップクラスの難易度と言われているが、それでも多くの在日外国人の方が、外国語である日本語を一生懸命で話す人たちを見ていると感謝の念が沸く。たどたどしい言い回しレベルならたとえ難易度の高い日本語といえど日常のコミュニケーション程度の会話ならば、数ヶ月の努力でなんとかなるのだろう。

私を含め、多くの日本人は日本語しか話せない。そんな日本人が母国語を誤って使い続けたまま大人になってしまう人たちは枚挙に暇がない。こう書いている私も正しいと思って使っていた感じの読み方や使い方を「今現在」も気づかずに使用し続けている言葉がある。

ネットの普及により、日常生活でもメールやSNSを中心として20年前の時代に比べて自分の意思表示を言葉で表現する環境が急増した。無論その反動でペンを使って漢字が書けなくなる副作用を生んでいるデメリットも存在するが、それでも文章作成する基礎的レベルが底上げされた点は確かな事実である。

ネットの普及で日常生活の中から不明な点があっても、その場でネット検索すると知りたい情報が引き出せる恵まれた環境が揃っているために、にかわ知識を持つ人たちも飛躍的に増えていく反面、誤った情報が正規化されるデメリットも存在する。だからこそせめて自分の考えを文章化する際は、正しい日本語を使いたいと思う。

Microsoft Windowsの普及と共に、ワープロソフトのWordや表計算ソフトのExcel、そしてプレゼンテーションソフトPowerPointがインストールされていないPCでは、もはや仕事が全くできないほど、ビジネス3大ソフトとして定番化した。そのうちWordは一番苦手と感じるユーザが多い。単純な文書作成ですらExcelやPowerPointを使ってしまうのは、おそらく自分が紙の上で表現したい文字の配置が、Wordだと思い通りにできない設計思想が原因と思われる。

だが、Wordにはワープロ専用のソフトウェアならではの優れた機能を数多く持ち、文書を書くなら当たり前だが最良のソフトウェアである。文章構成やレイアウト、主にインデント処理や見出しなどの作りこみは、文章作成の専用ソフトウェアならではの機能を数多く有しており、ExcelやPoworPointでは困難な体裁の整った文章書面を作成することができる。

Wordが持つ機能のうち、多くの人に活用してほしいのが文章校正機能である。Wordには文法的に誤った書き方をしていると、波線で該当箇所を表示してくれる校正機能が存在する。私がもっとも多く間違えてしまう助詞の繰り返し表現に至っては、見事なまでに文章ミスを指摘してくれるスグレモノである。

ではなぜ今になって日本語表現についてそう感じたのか。他のWebサイト(ブログ)で見る個人が書く文章を読む機会が増えると、誤った日本語を使い続ける人たちが多く散見されるようになったからである。ざっと思いつく事例を書き綴ってみるとこうだ。

「一番最後」「違和感を感じる」「各3個毎」「製造メーカー」

上記の言葉は「頭痛が痛い」と同じ理屈だが、誤った日本語を知らずに使い続けている人たちがとても多く残念である。

また、最近気になっているのが「~たり、~たり」の繰り返し表現がある。この接続詞を用いる場合は、最低でも2回繰り返さなければならないルールが存在する。テレビのニュースや新聞記事に注目してもらうとわかるが、「~たり」を使う場合は必ず2回以上繰り返して使用している。さすが言語表現の正規メディアだと実感することができる。

「子どもたちは、遊んだり、勉強したりして・・・」

Wordでは「~たり」を一回しか使用しない誤った文章を書いても正しく指摘してくれる。つまりWordが自動で示してくれる波線には、日本語表記上の誤りが存在していることを知っておくと、のちのち今まで何気なく使っていた自分の日本語が実は間違っていた、なんてことを気づかせてくれる。Wordが嫌いな人でも手元のPCにインストールされているなら文章校正を目的にするだけでも利用してみてはいかがだろうか。

一方、最近話題?の「ら」抜き言葉もWordでは指摘してくれるが、Wordではチェック困難な漢字の読み方についての誤りも気になっている。例えば「代替品(だいたいひん)」「重複(ちょうふく)」がそうだ。残念だが「だいがえひん」や「じゅうふく」と読む人がなんて多いことか。そのため最新の辞書ではもうひとつの読み方として正規表現されてしまう事態にもなっている。

赤信号みんなで渡れば怖くないとする日本人気質からくる多数正論主義。みんなが間違っていても多くの人たちが使うと辞書まで変わってしまう今の日本語情勢を寂しく感じてしまうのは私だけだろうか。

話を戻して、「必ず必要」はWordから叱られないし、「絶対に必要」もスルーする。「甘いスイーツ」「今現在」「はっきり断言」「過半数を超える」もOK。Wordはこうしたグレーな言葉までは重言として指摘されない。Wordから指摘されないから許されるわけでもない。参考までに。


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