2017年01月25日記載
「できる人」とそうではない一般の人との違い
いわゆる「できる人」と呼ばれる人とそうではない一般の人との違いを一言で表すと「視野の広い見識の有無」だと思っている。

一般の人は自分の身の回りの視点で物事の判断を下すのに対し、できる人は全体視野から見た最適解を打ち出す。つまり目先の出来事や身の回りへの影響が直近ではマイナスであったとしても長期的には大きな利益を生むために、今どうすべきかを考えることができる人である。

先日就任したトランプ米大統領はどうだろう。総合的な視点での考えよりも目先の利益、自国視点しか持ち合わせていない。実際、米国内のトランプ支持者の多くも、自分が抱えている目の前の不利益が自分原因論ではなく他人原因論と捉え、トランプ氏ならなんとしかしれくれる、いわば自分の力ではなく外部に問題解決を依存する他力本願タイプの人たちと思われる。

「アメリカファースト」。米国民から見れば一見良いように聞こえる言葉だが、そこで打ち出される政策はすべて内向き思考による政策オンパレード。目先の利益に終始し、全体思考から見ればお粗末そのものである。閉鎖的な政策は時間が経過するにつれボロが出ることは明らかだろう。

例えば、トランプ氏が懸念している自動車貿易赤字についてはどうか。日本が輸入関税をかけているから日本ではアメリカ車が売れないと思っているように感じる。関税といってもわずか2.5%である。一方ドイツ車はどうか。富裕層を中心に日本国内では海外車の中でも圧倒的な人気がある。トランプ大統領は関税撤廃すればアメリカ車が売れるようになるとでも思っているのだろうか。日本でアメリカ車が売れない原因は関税でないことは語るまでもないだろう。

一方、「社員第一」を掲げる会社経営者がいたとする。こちらも全く同じ理屈が成り立つ。この言葉だけ切り取れば社員からすると嬉しい言葉のように聞こえる。しかし企業は社会貢献をし、社会から必要とされる存在となることが第一でなければならない。社会から魅力を感じない企業体が社員第一と掲げたところで、社会から淘汰される企業体ならば社員を守るどころか、企業存続すらできなくなる。

企業は社会から求めれれる存在になることを最優先に掲げなければならない。社会が欲するモノやサービスを提供し続ける存在となり、社会から必要とされる企業体となることが結果的に業績向上につながり、社員の満足度も高くなる。社員第一主義は一見正しいようにみえて実は優先すべき順列が違うのである。

目先の利益を確保を目標とするには、全体思考でやるべきことを洗い出しする。その結果、目先の利益が確保につながる。常に全体思考の広い視野による見識と実行力を兼ね備えたリーダーが多く誕生すれば、日本、ひいては世界も豊かになる。


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