2018年03月05日記載
英語が苦手と現金好き、恵まれた環境がデメリットを生む
なぜ日本人は諸外国人と比べて英語が話す力が欠けているのか。それは島国国家だからではない。答えは英語ができなくても日本語環境だけで大抵の情報が手に入る恵まれた環境が揃っているからである。

中国を除くアジアの多くの諸外国の状況を見てみると、片言でも英語が話せる人たちの割合は少なくとも日本人より比率は高いと思われる。なぜなら自国語以外に英語も最低限レベルで話せないと、学力の向上と収入の安定が確保できない国家事情が関係している。

ある学問を学ぶため書籍を購入して勉強をしたいと思っても、自国語で書かれた書籍やインターネット上から自国語で書かれた情報はさほど多くない。だから学ぶため仕方がなく英語で書かれた文献やネット情報から得るしかない環境である。つまり学問の取得において英語力も合わせて知り得ないと勉強する手段が制限されてしまう事情がそこにある。

それに対し我が日本では、欲しい情報は日本語だけでほとんどが手に入れることができる。最先端の情報で仮に英語の文献しかなかったとしても、しばらく待てさえすれば誰かしらが日本語訳してくれる。ごく限られた英語力のある方たちのおかげで、私たち多くの日本人は日本語環境で大抵の情報が手にいれらえる恵まれた環境が、英語力の低迷をもたらしている。

同じく日本は現金大国だ。いまでこそ電子マネーの普及により10年前と比べ電子化支払い率は上昇傾向にはあるが諸外国と比べ圧倒的な現金大国である。理由は現金そのものの質が高いこと(紙質と偽装防止力)と、治安の良さ、ATMの設置箇所の多さからと考えられている。日本がもつ治安の良さと紙幣の技術力のメリットが皮肉にも現金大国が続いている要因となっている。

「現金こそ最も信頼できる資産」

デフレは脱却しつつあってもインフレとは言い難い安定した物価の推移によって、現金保有の安定さと紙幣を直接手で持ち支払いを済ませる現金決済文化は当面続くだろう。だが、そんな感覚を持つのは残念ながら先進諸国の中では日本人だけである。

現金で支払う行為は目に見える形の売買を行うことで金銭所有を実感を伴うメリットはある。だがメリットはそれだけだ。現金決済のデメリットは生産性の低下である。レジで並び財布からお金を出してお釣りを受けとる。一人だけの行動ではわずかな行為かもしれないが、これが人数が増えるとレジの回転率は大きく下がっていく。レジのやり取りの時間において現金の手渡し行為が最も大きな無駄となっている。

そればかりではない。現金取引をすることで店舗側も現金が正しくレジの金額と合っているかを確認するチェック業務も発生する。最近のレジは自動でおつりも配給できるためおつりの渡し誤りによる誤差リスクは減ってきてはいるが、現金を手にしてやり取りする時間は大いに無駄であることに変わりはない。

現金派にとって、電子マネーは事前にチャージ、クレジットカードは後日まとめて支払いに対して拒絶反応があるのは理解できる。しかし今はVISAデビットカードという即時口座引き落としする現金感覚で使用できるカードもある。決済比率は低くても、電子決済できる店舗は増え続けているのだから利用しない手はないと思う。

現金派の方が電子決済を経験すると、これまでが如何に時間の無駄なことを繰り返してきたかを実感できるはずだ。手持ちの現金がないからと時間を掛けてATMまで足を運び、場合によっては時間外手数料を支払って現金を引き出す。誰が見ても無駄そのものである。その点電子決済なら大げさかもっしれないが人生時間の効率化をもたす。

電子決済は購入履歴が自動的に記録される。現金支払だと支払った後は大抵は振り返らない人が大半ではないだろうか。電子化によってほぼ強制的にお金を使った意識も持たされるため、結果的に節約にもつながっていることを知ってほしい。

とにかく高齢者ほど電子決済を使ってほしいと願うばかりである。高齢者の財布から現金を出す時間は平均して長い。後続に並ぶ人たちの時間を奪っていることを自覚して欲しい。
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