2018年03月14日記載
企業内ITリテラシーの低さは企業内外の競争力の低下を招く
女性は未来志向であるのに対し、男性は過去にこだわり、夢を抱くことが好きな生き物である。そして年齢を重ねるにつれて過去の栄光や実績をほこりに思い、他人に語りたくなる傾向があると言われている。

企業組織においての経営層の多くは男性で占められてる。ベンチャー企業を除く社歴のある組織体の場合、大抵は概ね一定の年齢と勤務実績から階段を登るように昇格を積み重ねて地位を得た人たちで経営層を担っている。つまり、自らの社会人経験とする過去の栄光や実績をベースの自信を持っていることから、過去の経験則を元に様々な物事を考える傾向がある。

幼少時代に過ごした環境による影響を受けやすいのも男性の特徴だ。例えば幼少期にいじめられた経験や3人以上の末っ子で生まれ、幼少時代は常に兄姉の存在に頭の上がらない生活環境だった人が大人になり、組織内で一定の権力を持つとたちまちパワハラ傾向が見られがちになる。ちなみに麻原彰晃も末っ子だ。

また家庭環境の都合で幼少時代、欲しい物がほとんど親に全く買ってもらえない、又は手に入れられない思い出が強く残っている人が大人になり、一定の金銭的自由が手に入ると、強い物欲が発動する。

一方、幼少期に欲しいものがあればすぐに買ってもらったり、どこかに連れて行ってもらったりした子が将来大人になったとすると、欲望や夢を抱くことがなく、大人になった後もやりたいことすら特になく、ただなんとなくく淡々と毎日を過ごす人生になる傾向が見られる。

いずれも生まれ育った環境のバランスは難しい問題だが、過去の経験則の影響度は男性のほうが高いことは間違いない。そして人生も後半に差し掛かると、安定を好むようになり、いつしか挑戦よりも安泰を望むようになる。安泰思想は現状維持ではなく、時代に乗り遅れて後退人生であることに気づかず、自分の知らない場所で部下たちからは「老害」扱いされる。

保身に走ると変化対応するスピード感が低下し、ひいては経営判断を遅らせ時すでに遅しとなっているケースは枚挙に暇がない。

時代変化が最も激しいのはIT環境である。今やどんな企業でも自社のWebサイトは持っているし、日常の仕事においてPCを使うのは当たり前、主なやり取り手段として電話とメールを、都度内容に応じて使い分けをしながら仕事するのが当たり前。未だに残るFAXですら昨今はさすがに減少、経営者であっても自らキーボードを叩いて文章を打つのは当然の時代である。

だが、それだけではITリテラシーが高いとは言えないのが2018年である。ITを使ったビジネス環境はますます加速化し、さらなる生産性向上を目指さなければならない。しかし残念ながら多くの企業、特に中小企業においてはITリテラシーはまだまだ低いと言わざるを得ない。

最も外部から見て判断できるのは企業のWebサイトのデザインである。企業のホームページを見るだけ、その企業のITリテラシーレベルがすぐにわかる。現在の潮流は、ユーザ側はPCなら高解像度のワイドディスプレイ、又はスマートフォンからのアクセスが主体である。しかしITリテラシーの低い企業のWebサイトは未だに4:3レイアウトを維持し、スマートフォン対応すらなされていない。

ITリテラシーの低い経営者は、Webサイトを所持していることだけに満足し、昨今のユーザ目線による対応など二の次と考えている。もっと正確に言うと、このような時代変化を把握すらできていないのである。今年の夏にはGoogle Chromeがhttps以外のすべてのWebページに警告を出す時と言っている。このことはWebデザインによる判定以前に、誰からみてもhttpオンリーのWebサイトにアクセスした瞬間、この会社はITレベルが低いと実感できてしまうのである。

ITレベルが低いと思われてしまうだけで、新規取引で不利になる可能性すらあるのだ。それ以前、若手などのやる気のある社員のモチベーションも低下させ、離職に繋がり、若手が育たないといった長期的視点においてジワジワとデメリットに発展することにもつながる。

IT音痴の企業の経営陣は、年齢層が高いため、こうした長期視点よりも目先の利益ばかりに気がまわり、数年先は自分が引退するからどうでも良いさえ思っている可能性もあるだろう。やる気のある若手を育てるためにも、経営者自らが自分の意思でもっと勉強をし、時代変化を取り入れる柔軟性と挑戦力を持ち合わる企業が増えてほしいと願うばかりである。
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