2018年05月21日記載
私がカローラハッチバックに注目するたった一つの理由
詳細は未だ明らかになっていないが、カローラハッチバックの発売日が6月25日で正式に決定した模様だ。名称も当初カローラスポーツになる可能性もあったが、ディザサイトで示された「ハッチバック」という名でそのまま決まったと思われる。内装を含めた詳細情報がいつ判明するのかわからず、発売日当日まで一切公式通知されない可能性もある。

私がなぜカローラハッチバックに注目しているかというと、6速マニュアルトランスミッションが設定されているからである。今や絶滅危惧種であるMT愛好家の私にとって、新車設定でMTがラインナップされる車種が存在することに感謝したい。

過去MTを乗り回していた世代たちが、子育て世代に突入と同時にMTを捨てなれればならない時代を作り上げたのは、紛れもなく自動車メーカーの責任だしその筆頭者がトヨタだった。そんな大衆車しか作らなかったトヨタがMTモデルを設定した点に価値がある。

ミニバンから始まった家族志向のクルマが現在はSUVという形に姿を変え、同時にMTモデル全廃時代に突入した。過去、車を愛し運転をこよなく楽しんだ40代から50代のお父さん世代が、当時家族向けの車体に買い換えるために仕方がなくMTを捨てさせられた歴史。そしてMTの選択肢すら奪い取った歴史。運転する楽しさを奪い取ったことが若者のクルマ離れを加速させたと今も思っている。

運転する楽しさがなくなったAT全盛時代。自動運転技術も大切だが、スバルを筆頭にこれまで尖ったイメージのメーカーだった三菱さえも、昨今の動きでは大衆車だけ作りさえば良いとするトヨタ化への流れ。悲しい以前には腹立たしい限りである。

スバルが開発したアイサイトは他社に先駆け優れた技術であり、世間の注目を浴びてスタートした。その結果、多くのユーザが新車同時にアイサイトをオプションを付けるほど認知度が進んできたが、その一方でアイサイト搭載するためにMTを捨てたスバルの経営姿勢は残念というしかない。

ATのほうが制御しやすいことは容易に想像できるとはいえ、本来あるべき緊急停止措置はエンジンを止めてでも作動するべきである。ところがアイサイトが持つ今の考え方は急停止でもエンジンを止めるべきではないからMTが採用できないとする。考え方がおかしいというしかない。おそらくそこまでしてMTを設定する価値がないからの判断だろうが、その判断がスバルらしさを捨てることを意味していることを気づいていない。

そんな家族のためという理由だけで一旦MTを捨てたお父さんたち。カローラハッチバックのMT設定によって、少しでもMTに戻ってきてほしいと願っている。

まだ正式な情報ではないので多少の情報差があるかもしれないが、今夏発売されるモデルの1.2リッターダウンジングターボにMTが標準で設定されるという。もしMTの設定がなかったら、私がカローラどころかこれまでのようにトヨタ車すべてに対し興味を持つことはまったくなかっただろう。

他社がつまらない車しか作らなくなるトヨタ化に歩み寄る一方で、トヨタ自身がGRブランド化を含め、楽しさも追求し始める皮肉な動きによって、今後の自動車業界全体がわずかでも良き変化が見られることに期待したい思いである。

いずれにしても私にとっての現時点の本命は来年にリリースされると噂のカローラハッチバックのハイパワーモデルの登場である。GRMNといった生産台数限定の超高価モデルではなく、誰でも手を挙げさえすえば購入できる通常モデルとして、カローラハッチバックGT?の登場を期待して待つことにしている。

追記。GRMN Vitzの抽選結果は落選。キャンセル待ちにすらならず。本当に欲しい人が買えない車って一体なんなのだろうかと思う。
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