2018年07月30日記載
生命保険とはお金のない人から巻き上げる制度である
私は生命保険が嫌いだ。男女とも生命保険加入率80%以上の日本。私は生命保険に加入していないし今後加入する気も全くない。加入しない理由はお金の無駄使いそのものと思っているからだ。生命保険に加入しなくても実生活にはなんら問題ないし、万が一の際も最低限の預金があれば対応できるからだ。

世の中の保険には大きく3つに分類される。1つ目は強制、2つ目は他人保護、3つ目が自分保護だ。1つ目の代表的なのは健康保険などの社会保険、自動車では自賠責保険、法人においては労災保険などがある。2つ目は自動車の任意保険(車両保険)、住宅においては火災保険が該当する。3つ目の自分保護目的の保険はなんといっても生命保険であり学資保険も該当する。住宅の地震保険も自分保護目的だが全額が所得税控除対象なのでここでは対象外としておく。

日本の法律は、世の中の頭の良い人たちが作り上げで出来上がっている。憲法で保証されている最低限の国民生活を営む上で必要される保険制度は価値が高い。国家ベースの強制保険は国家補償は元より、民間企業と違い利益無視で運用されている。加入者視点において還元率の高い保険ともいえる。

2つ目の自動車の任意保険への加入は、他人保護のための社会的任意義務といえる。自分の過失によって他人を傷つけたり、物を破壊したりしたときに他人を守る責任を負っている。被害者のために加入すべき保険といえる。

一方、生命保険はどうか。家族のための保険という見方もあるが、家族はある種、自分保護の一貫でもある。医療を含めた生命保険はすべて自分保護を目的としている。自分保護を目的とした商品の購入は個人の自由だしそれ自体を批判するものではない。私が言いたいのは安心のためのお金には保険金はあまりにも還元率が悪すぎることを伝えておきたい。

生命保険は人生で2番目の高い買い物だ。買い物といっても月額払いの無形商品だから多くの人たちは高い買い物である自覚を持っていない。生命保険会社は民間企業であり利益を出し続けなけなればならない。利益の原資は保険金であり保険加入者のお金が従業員の給与にすり替わっている。

保険商品に還元率の考えを持ち出すのはナンセンスではないかと意見する人もいるだろう。だが日本には公的保険がある。はっきりいって公的保険さえあれば生きていく上で医療費はすべてまかなえる。日本には高額医療費制度がある限り、必要最低限の貯蓄さえあればなんとなるようにできているのだ。

保険金を毎月支払うぐらいなら、その分を自由に使える貯蓄に回して自己責任で運用すれば良い。生命保険は満期があるからと考える人は費用対効果を考えたこともない人たちだ。一部が還付されると心理的に損していないと思ってしまう。残念ながらそう考える人は自分で自己管理する努力を放棄しているといえる。

現在の日本は物価が非常に安定しているが、将来どうなるか誰も予測できない。海外に目を向けると多くの国は経済成長率とセットで年2%以上のインフレが継続している。10年前に日本円を持って海外旅行に出れば物価の安さを実感できた国でさえも、最近は日本と同じかそれ以上の物価の国の方が多い時代になっているのだ。

円は徐々に価値が下がり続けていることも知っておく必要がある。今は安定資産である円も将来どうなるかは誰も予想つかない。万が一インフレになれば満期型保険はどうなるかわからないし、そもそも生命保険で唯一還元率100%を超えるのは65歳未満で死亡、または障害者になってしまった場合だけだ。だれも65歳前に自分がなくなるとは思っていないし、願ってもいないはずだ。

学資保険も同レベルである。あんなものに加入する気がしれない。流動化がなくなる資産をもってどうする。保険金分を自分で資産管理すれば良いだけだ。自分で資産管理することを放棄し、世の中の制度を勉強もせずに安心のために支払うお金としては無駄が多すぎやしないか。

今回は生命保険を一例として勉強をしない人はお金が貯まらない理論の一端を紹介した。世の中の仕組みは頭の良い人たちにお金が回るようにできている。それを「格差だ」と主張したいなら、生涯ずっと嘆いていれば良い。もしかしたら高額医療費制度や医療費控除制度すら知らない人ではないか。

中途半端な知識を持つの人の中には「生命保険や学資保険にも生命保険料控除がある」と主張するのかもしれない。そんなあなたは「実際に計算したことがあるのか」と問いたい。生涯費用を自分で計算すると、控除額はわずかな金額な上、そもそも保険金がどれだけ無駄なお金であるか実感できるはずだ。

万が一の病気になった場合の対策は現預金で300万円以上保持することである。大抵の医療は手持ちに300万円以上あれば保険適用外の難病以外は対応できるからだ。300万円も貯金する余力がない人たちだけ保険に加入すれば良い。つまり任意加入である生命保険はお金のない人から巻き上げる制度なのだ。
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