2018年08月21日記載
モスクワの地下鉄は世界トップクラスの過密ダイヤ
トランジットビザを利用して宿泊込みの23時間滞在をした。私が行く前までのモスクワのイメージは「なんか怖い」「共産党国家」「想像できない治安」といった不安ばかりが先立つ。だが実際に行ってみると何も問題なかった。



為替相場は最近は安定しており変動要素は少なかったが、ルーブル安の状態は継続し、旅行者としてはありがたい状態が続いていた。経済の疲弊感は少なくともモスクワ中心部からは感じ取れなかった。



短い滞在時間の中で、最大の目的はいつもどおり地下鉄に乗車することだった。モスクワの地下鉄は、これまで経験した各国の地下鉄と比べても特筆すべき点が数多くある。

(1)運行本数がとても多い
(2)地下が深い
(3)エスカレータが速い
(4)利用者数が多い
(5)地下鉄利用者の歩くスピードは世界一



東京をはじめソウルも地下深い路線も多いが、モスクワも負けじと深いところを走っている。東京と異なるのは、地上からホームまでのアクセスが、ほぼどの駅も改札階からはエスカレータで一直線でホームまでたどり着けるところである。深度があっても一直線のエスカレータ、しかも高速エスカレータなので比較的短時間でホームにたどり着くことができる。



ホーム内の柱や壁面は芸術作品の展示館といえる空間が広がり、他国の無機質な空間とは明らかに異なっていた。そして何よりも驚いたのが運行本数の多さである。すべての路線に乗車したわけではないが、利用した1号線と環状の5号線に至っては通勤ピーク時間だけでなく日中の時間帯でも電車が発車しホームに電車がいなくなってから30秒もするとすぐに次の電車がやってきた。事実上待ち時間はないに等しいぐらい次々と電車がやってくる。

通勤ラッシュ時の東京メトロ丸ノ内線より上回る過密ダイヤだった。それほどまでに本数が多いのに常に車内は混雑状態。ほとんど座ることができなかった。エスカレータの人の波も途切れるがほとんどない。モスクワ人口1300万人と言われているが、人の多さだけでなく乗り継ぎや出口に向かう人たちの歩くスピードは常に早歩き。

日本では大阪の人たちも歩くのが速い方だがモスクワでは圧倒される。もちろん個人差はあるが利用者全体平均のウォーキングスピードはこれまで私が経験した世界中の地下鉄の中でも群を抜く世界一と言い切っていいだろう。



ちなみにここ最近の10年間は東京の人たちの歩くスピードはかなり遅くなった。おそらくスマートフォンによるながら歩きの影響である。モスクワの人たちもスマートフォン使用率はかなり高いが見るのは電車の中とエスカレータに乗っている間だけ。歩いている間はながらスマホは皆無。一目散に目的に向かって全力で歩く歩く歩く・・・。私がモスクワで最後まで強い印象は歩く速さだった。



冷戦終了したとはいえ、アメリカとは当然のことながら距離を置く国家ロシア。航空機も当然大型機はすべてエアバス機。空港内の電光掲示板も英語表記よりも中国語表記優先。国鉄の駅舎の上もロシア国旗と並んで中国国旗。中国と仲が良いことを否応なく実感させられたのであった。


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