2018年12月28日記載
機関投資家による機械取引で振り回されるNYダウ
感情は相対評価で決まる。今が健康体なら普段健康についてあまり考えないのに、いざ病気になると健康のありがたさを痛感するのは、健康に対する評価基準が下がるために起こる心情の変化である。

株価も同様に相対値を基準にして感情の起伏が生まれる。株価の相対基準は取得単価が絶対基準となり、これより高ければ含み益、低ければ含み損となる。こうも毎日毎日と株価下落が続くと精神疲労は相当なレベルに達する。そんな中、久しぶりの前日比プラスを見ただけでなぜか嬉しく感じてしまった。

昨日、3週間続いた東芝株の出血はとりあえず止まった。だが株価低迷状態からは何一つ出口が見えていない。東芝株は他社銘柄の反発力が比べて非常に弱いのが残念。上昇しても終値3000円を下回ったまま。含み損は前日から減るには減ったが喜ぶレベルまだまだ程遠い。前日比100円のプラスでは全く物足りない。それでも出血が止まったことは素直に嬉しい。情けないがこれが人間心理である。

資生堂は日経平均を上回る大幅反発した。資生堂の含み損はたった一日で半減まで回復。今日も昨日と同じ程度上げれば一発解消だが、さらなる500円分の上昇の壁は相当厚い。含み損から脱却は一体いつになるのだろうか。本日再び下がって終わるようなら気の重いまま年末年始を過ごすことになりそうだ。

さて、昨夜のNY市場は前日の大幅増の売りによるマイナスから始まり、NY時間2:15pmあたりを底に急反発する奇妙な動き。立会時間ラスト30分で急激な買戻しがあり、終わってみれば前日比プラスで終了した。

本日の含み損銘柄たち(12/28朝現在)
東芝 ▲213,000円→▲183,000円 (↑)
資生堂 ▲102,100円→▲53,600円(↑)
AT&T ▲603ドル→▲573ドル(↑)
Unilever ▲298ドル→▲292ドル(↑)
Royal Dutch Shell.B ▲146ドル→194▲ドル(↓)
Tiffany ▲733ドル→▲678ドル(↑)
Visa ▲155ドル→含み益(↑)

この動きはほとんどの銘柄共通しているため、機械取引によるものと判断。最も顕著だったのが自分がウォッチしているボーイングとビザだ。ビザは14:15頃に126.52ドルまで下がったが、残り2時間弱の間で一気に132.01ドルまで回復した。ボーイングも14:17分に302.24ドルまで下がり続けた後、急回復。終値は317.14ドルとなった。

昨晩のNYはいきなりマイナスからスタートしたため、また下落してしまうのかと落胆しながら眠りについたが、朝起きて確認すると仰天の決着。機関投資家が中心としたコンピュータによる自動取引にとって株価は激しく揺さぶられる結果となった。しばらくは急激な変化に振り回せる日々が続きそうだ。

NYダウがプラス結果になったことで、今日大納会を迎える日経も追従することが予想される。東芝と資生堂株にとっても多少の安心材料になりそうだ。今年最後の取引はぜひともプラスで終わってほしいと願うばかりである。


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