2019年01月24日記載
値上げアレルギー日本、物価水準を世界標準に引き上げよう
長年続くデフレ生活で値上げに極度に敏感になった日本人。小売メーカーは仕入れ価格分を販売価格に転嫁できないため、容量を減らす愚策で対抗する。この20年間の日本の物価上昇率は平行線かわずか上昇しただけである。対する外国(先進諸国)は毎年1~2%程度上がり続けている。

海外旅行をすると外国の物価が上がり続けていて日本だけ置いていかれている感覚を肌で感じる。20年前の中国は日本の物価の1/3以下だった。ところが現在の北京や上海などの大都市では、モノによって日本の物価より高いものさえある。

中国の人件費は20年前から飛躍的上昇したが日本と比べるとまだ半分程度。一部の富裕層を除いて一般水準の中国人の方にとって自国の日常の買い物物価は、私たち日本人が毎日買い物する感覚よりも割高な商品を買っていることを意味する。

国家間の物価は本来為替で調整されるが、日本は長年続く異次元緩和によって円安が維持されてきた。そこに長く続いたデフレによって欧米諸国との物価水準とは大きく水を開けられた状態まで転落してしまった。すでにはじまっている高齢化社会による人口減少の波。日本の将来は残念だけど衰退の一途である。

前置きはこの辺にしてここから本題。

株式投資を行う前は一消費者としてこう考えていた。

・値上がりは困る、値下げ歓迎
・原油価格が下がると嬉しい
・円高のほうが嬉しい

ところが、株式投資を始めると考えは一変する。

・企業業績向上のため、一定の値上げは必要
・中東諸国安定のため原油価格は下がりすぎるのは問題
・円安になれば資産は増えるので歓迎

勝手なものである。私利私欲の立場が変わると180度思想が変わるのだから自分でも笑ってしまう。

アメリカもヨーロッパも物価は毎年コンスタントに上がり続けている。金利はその象徴だ。金利は物価変動に合わせて追従する。日本は物価が停滞しているからゼロ金利が続く。諸外国の水準を踏まえれば本来なら超円高になるはずだが為替は安定。つまり日本の衰退が数字からも出始めている。

先日コカ・コーラは値上げを発表した。これを機に他社も追従してもらいたい。資本主義社会は緩やかな物価上昇が本来あるべき姿である。ベネズエラは極端な例だが、日本も将来、トルコのようになる可能性は決して低くない。まして世界経済を牽引してきた中国の経済成長鈍化はますます悪化していくため、引っ張られる可能性もある。

高齢化社会は日本が世界で最初に訪れるが、追うように中国だって15年もすれば高齢化社会に突入する。しかも日本よりもはるかに恐ろしい高齢化社会になると言われている。日本が疲弊した頃に中国も巨大高齢化国家になり、世界経済がどうなるかなんて全く予想もつかない。

資本主義において企業は元気になければならない。元気になり賃金で安定的なフィードバックを続けるには値上げが必要だ。そのためには企業も値上げを怖がらずやるべきだと考えている。この20年で差がついた諸外国の物価水準に少しでも追いついてもらいたい。

値上げ→賃金上昇→税収増加→財政赤字縮小→現預金目減→金利上昇→預金から投資加速→企業成長→賃上げ→・・・・

日本国内には莫大に蓄えられたタンス預金があると言われている。市場に出回らないタンス預金は無価値のただの紙切れである。マネーは流動してこそ価値を生む。

私自身、株式投資を始めたことでこんなにも考え方が変わるとは思いもしなかった。投資目的は私利私欲だが、本当にいろんなことを学ばせてくれる存在である。

本日の株式資産状況(1/24朝現在)
東芝 ▲82,800円(→)
資生堂 ▲117,600円→▲138,400円(↓)
AT&T +348ドル→+472ドル(↑)
Unilever ▲286ドル→▲156ドル(↑)
Visa +1604ドル→+698ドル(↓) 100株売却

昨日23日のアフターマーケットでVisa株138.1ドル100株にて売却した。今朝の終値が1ドルほど下がっていたので結果的に最良のタイミングだったといえる。無理せず手堅く運用する。今回のVisa株売却益(785.4ドル:手数料込)と先日のティファニー株の売却との合わせ技で、Laboratory Corp Amer Hldgs(LH)の損切り分をすべて清算することができ、24日現在の累計損益は+58.6ドル(米国株資産総額+1073ドル)となった。ようやく米国株を始める前の昨年11月25日を超える状態まで復帰した。

ただし、日本株がボロボロな上、為替変動と日本株を含めたトータル成績は大赤字状態。ひとまず米国株証券口座だけでもリセット状態まで復帰できたことを素直に喜びたい。

昨日のVisa株半分売却に伴い、米国資産ポートフォリオはこうなった。

・AT&T 12356ドル(18%)
・Unilever 10568ドル(16%)
・Visa 13701ドル(21%)
・現金ドル 30069ドル(45%)

現金比率を45%まで引き上げることで、今後いつ突然やってくるかわからない暴落相場が押し寄せても全く怖くなくなった。このまま上昇してもヨシ、暴落なら更にヨシである。

投資を始めて2ヵ月間から学んだこと。株価の未来は予想できない。だからこの先どちらに転がっても対応できる体制で待ち構える。米国市場はしばらくの間、心穏やかに相場を観察しながら、新たに落ちてくるナイフがどこかに刺さっていないかを待ちたい。

ちなみにタバコ株。まだナイフは落ち続けている模様だ。完全に地に刺さるのはいつなのか注視していきたい。


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