2019年03月17日記載
全人代閉幕、「外商投資法」こそ米中貿易協議の本丸
全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。一番印象に残ったのは習近平がテレビにほどんど登場しなかったことだ。日本のテレビで映し出されたのは開幕と閉幕の時ぐらい。ほとんどが李克強首相が話す姿ばかり目立った印象だ。

「中国製造2025」について一言も触れないばかりか、最後は「外商投資法」という名の海外からの技術転用をしないと宣言。米中貿易協議を強く意識した内容だったのは明らかだ。今の中国は相当追い詰められていると見て良さそうだ。

昨年任期撤廃を打ち出し、終身型国家主席宣言の体制を宣言した頃の習近平は輝いてみえた。しかし今年の習近平からは元気を感じなかった。これまで一貫して真っ黒だった髪が一部白髪混じりの頭髪姿に変貌。これには驚いた。中国国内の権力闘争に何らかの変化があったのではないかと思わせる。

弱りかけた中国に対しアメリカがとどめを刺す。「外商投資法」が本当に正しく履行されれば、中国の経済発展は更に減速するのは間違いない。

中国がアメリカからの要求をすべて受け入れる姿勢を見せているのは、先に開催された米朝首脳会議が物別れに終わった事実があったことが影響している。万が一習近平が渡米し、首脳会談が突然決裂でもしたら習近平のメンツが丸つぶれである。中国政府はなんとしてもそれだけは避けたい思いがあるからだろう。

中国経済発展の原動力は外国からの技術盗用によって遂げてきた長い歴史がある。これができなくなれば、時間の経過とともにファーウェイのようなハイテクメーカーはゆっくりと衰退し続けていくだろう。どちらに転んでも中国の経済発展が頭打ちとなる以外に道はない。

「外商投資法」こそ米中貿易協議の本丸だ。今後、中国が正しく遵守するのかどうかがをアメリカが中心となって厳しく監視し続けていく必要があるだろう。


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