2019年04月08日記載
米ボーイング減産発表とIHIのさらなる不正報道
米ボーイングが主力機種である737シリーズすべてを18%減産を発表したことを受け、先週金曜日のアフターマーケットで立会時間の株価から10ドルほど急落して終了した。急落したといっても383ドルであり、事故発生後の急落時よりも10ドルほど高い水準となっている。

今夜のマーケットは更に下がる可能性が考えられる。それでも私が仕込んだ373ドルを下回るまで下落するかどうかは不透明。実際のところ、減産する可能性は想定の範囲内であり、多少なりとも今後の受注数に影響が出ることも織り込まれていると思っている。

万が一、大きく下げるようなら追加投資するつもりである。下落相場はむしろウエルカムだ。なぜなら早かれ遅かれボーイング株はいずれ500ドル台を目指すと考えているからだ。世の中の主要中型旅客機を製造できるのはボーイングをエアバスしかない。世界の航空マーケットはどちらかから買うことになる限り、ボーイングは揺るがないと確信している。

一方、IHI。先週末に新たな報道がなされた。内容は航空機エンジンの整備検査による不正に続き、エンジン部品製造でも出荷先に約束した検査を怠る不正が発覚したという。それに対するIHIの回答は「安全に直ちに影響はないので問題なし」と前回と同じ回答でやり過ごした。

前回と全く同じだ。今回の内容も確かに安全には問題ないと私もそう思う。直ちに受注が減るとか業績に影響を与える可能性も低いだろう。しかしそういう問題でない。事前に決めたルールを守らない経営姿勢が常態化していることが、さらなる大きな不正が潜んでいる可能性への疑いが高まったと言わざるを得ない。おそらくもっと深く探せばもっと出てるかもしれない。

約束を守らないことを堂々と企業が開き直る経営スタンスこそ大問題である。小さな嘘は大きな嘘に発展する。先週一時的に株価が回復の兆しが見えたが、今日はどうなるのか。アメリカ市場はマイナス報道は素直に株価に反映されるが、日本株は全く比例しないので織り込み済みとして下がらないことも考えられる。

私自身、損切りしただけに、先IHI株は地に落ちるほど下落してもらいたい。先週の新入社員の訓示で「安全と品質は、すべてに優先する」を掲げていたのを聞くだけで失笑者だ。

ルールを決めた経緯が不理屈があったといっても一度決めた社外向けルールは守らなければならない。過剰と勝手に判断し、ルールなんて守らなくても安全には問題ないことを堂々と主張する現経営陣は、一旦すべて入れ替えるべきである。

ボーイングは過失でありIHIは故意である。事故の大きさは比べ物にならないが、企業の経営姿勢の差は真逆である。世の中の法理もそうだが、故意は事故よりも責任が重い。


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