2019年08月05日記載
本当にトランプ大統領は行き当たりバッタリのバカなのか?
先週のアメリカ市場は大きく揺れた。理由は2点。FRBの利下げ決定時のパウエル議長のコメントと、翌日のトランプ大統領の中国向け関税第4段発動ツイートである。最高値を更新していた株価市場に冷水がかかった状態である。

ネット上の米国株界隈のコメントを読むと、概ねトランプ大統領への批判コメントが目立つ。

・思いつきでコロコロ発言を変える
・これで大統領再選が遠のいた
・リセッション入りのリスクが高まった
・貿易戦争が悪化してアメリカ経済が苦しくなる
・G20から180度の方針転換って無策すぎる

果たして本当にそうだろうか。むしろトランプ大統領は一貫して方針は何も変わっていないと改めて確信できたと思っている。なぜならこれまでも繰り返し書いてきたように、米中貿易協議は単なる貿易赤字の解決ではなく、中国との覇権争いで中国を叩き潰すことが目的だからだ。

では、なぜG20で譲歩するようなコメントを出したのか。金正恩と会うためのお膳立てをしたとされる習近平のメンツを保たせてることを事前に約束していたと考えるのが自然だ。メンツを潰すことなく無難にG20を通過させ、後日協議再開を決定を打ち出すことで一時的な時間を稼いただけにすぎない。

米中協議が進展するはずもないのは誰が見ても明らかで、中国は約束を守る気がないことや、大統領落選を期待して協議も結論を出すことなくズルズルと時間稼ぎをする中国の狙い、いずれもトランプ大統領はお見通しだったわけである。

だからこそトランプ大統領はFRBの利下げが決定したのを受けて関税4段カードを切った。あのまま中国に軟化な態度を取るほうが問題だ。習近平へのメンツ問題がないタイミングでこれまでの方針に戻るのはごく自然な展開ではないだろうか。

米中関税は米国経済にも悪影響を及ぼすコメントも目立つが、この点についても私は反対の考えを持っている。

根拠は過去のリセッションはすべて米国内経済の崩れから発生していた。他国の経済悪化が理由で米国経済が崩れたことは一度もない。世界経済の中心はアメリカであり、アメリカがくしゃみをすれば他国も風邪を引くことはあっても、他国がくしゃみしても無問題で過ごせるのがアメリカだ。

米中関税第4段では、米国経済にも一時的な打撃は確かに受けるだろう。しかし中国が受ける打撃と比べてごくわずかなであり、むしろハイテク分野において米国が中国に覇権争いに負けるほうが将来のアメリカ経済に大きな打撃につながる。

目先のかすり傷を受けてでも、今のうちに中国を潰すことを優先させるトランプ大統領が下した判断は全うであり、私は改めて指示したい。今こそ中国を潰さなければならない。中国が覇権と取る世界経済なんて考えるだけで恐ろしい。このことに早く多くの方たちが気づいてほしいと願っている。

個人的に気になるのは、今後の米国株がどう動くかである。利下げ期待で株価が高値になりすぎていたための調整局面に入ることはむしろプラスと思っている。

そしてこのまま下落が続くのかといえば、それはないと見る。今週いっぱいはもしかしたら下落が続くかもしれない。しかしマーケットはすぐに気づき、株価は反発すると私は読んでいる。

いずれにしても一時的な株価下落局面とリセッションとは全く別物だ。むしろ今週は絶好の買い場と思って、強気で攻めていきたい。


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