2019年08月25日記載
脱サラは本当に幸せなのか?やるなら元請けを目指そう
世の大半の家庭の収入源はサラリーマンによる給与収入である。どこかの企業の属して規定に沿った金額をもらって生活をする。サラリーマン投資家は一日も早くサラリーマン生活をやめてアーリーリタイアを目指そうとする人は多い。やりたくもない仕事を我慢してやる毎日から回避したい思いからだろう。

今回は不当所得の話ではなく、脱サラについて考察する。

脱サラには様々なパターンがあるが、いずれも一言で表現すれば「独立」と言う。

(1)訪問型店舗(独立ブランド運営)のオーナーになる
(2)訪問型店舗(フランチャイズ加盟)のオーナーになる
(3)非訪問型(自宅や事務所)で開業する

大きく分類すると3パターンとなる。

このうち、本当の意味での独立は(1)と(3)である。

(2)の実態は規則まみれのサラリーマンと変わらない。セブンイレブンの24時間営業の問題を見ればわかるだろう。サラリーマンと異なるのは、定年がなく健康であればいつまでも続けられることと、自分の働く時間をコントロールできるぐらいだろう。ただ金銭的責任を負うリスクはかなり高い。

スタートアップからメジャーブランドの看板を掲げて開業できるのは大きなアドバテージ。開店初日からある程度の集客効果が得られ売上も最低限確保できるのに対し(1)だと商品の開発から自分の責任となり、開業初日に期待通りお客様が店舗に来てくれる保証などないリスクを抱える。

(1)と(2)に共通するのは、実店舗が立地する営業圏内からお客様がお店まで足を運んでもらう「待ち」スタイルであること。店舗の立地次第でお客様の入りが決まるといっても良い。だから商売する中身と店舗立地によってオープンから商売繁盛する可能性がある。

独立店の場合だと看板ブランド力がゼロなので、チェーン店フランチャイズと比べるとお客様が訪れてくれる確率は下がる。それでも自分で作り上げるお店なので誰からも指図されずに自分の意思で決めらえるため自由度が高い。

大事なのは開店後の数ヶ月間である。継続的にお客様が来てくれるための努力を継続して、レピータになってもらわなければ閉店(廃業)へ突き進むことになる。初期の営業活動よりも一度足を運んでくれたお客様に「また来たい」と思ってもらう努力が重要となる。

さて、私が取り上げたいのは「(3)非訪問型(自宅や事務所)で開業する」である。(3)の成功の可否は顧客をいかに確保できているかで事業の成功の可否が決まる点だ。そこでもう少し細分化して考察してみる。

次の2パターンに分類される。

・サラリーマン時代のお客様が最初から確保できている下請け業
・顧客をゼロから開拓する元請け業

もし受注形態が下請業なら、独立直後から安定した売上が期待できる。すでに信用される関係なら待っているだけで次の仕事が舞い込んでくる。一方で価格決定権は与えられず言い値で請け負うことになる。価格が安くても我慢して受注する可能性もあり、「できない」と断れれば次はない弱い立場でもある。

たとえば、取り扱う業務がデザイン制作やWeb関係の仕事の場合、仕事ごとに個別注文となる。毎回自分が直接作業して完成させてから納品となる。その結果、仕事時間に追われる生活となる。もし自分の時間を作りたければ仕事を減らすしかなく、労働時間と収入額が比例するが普通だ。

したがって独立といっても、安定的に収入を継続させるには、仕事をこなし続ける必要があり、いつ仕事がなくなるかをビクビクしながらの生活を続けていくことになる。そう考えると最初から収支管理をすることなく、与えられた業務だけ淡々とやるサラリーマンのほうが精神的に楽なケースもあるだろう。

下請け業で独立するメリットは通勤からの開放と時間を自分なりに時間配分できる点である。またサラリーマンだと転勤命令もあるだろうし、やりたくない仕事が担当になったり、関わりたくない上司と一緒に仕事をしなければならなかったり、我慢しながら仕事をこなさなければならないのに対して、独立すれば好きな仕事だけで収入につながるので幸せと考えることもできる。

前置きが長くなったが、成功者としての独立するには「顧客をゼロから開拓する元請け業」を目指したい。商流最上位で受注できるビジネスを立ち上げるべきである。

しかも請負った仕事は、自分で直接こなすのではなく、他の会社や個人のフリーランスの方に仕事を出しお願いする。つまり受注をして下請けに仕事を流す元請けを目指すのである。これこそが真の独立であり、真の脱サラではないだろうか。

最大の壁は顧客の開拓である。サラリーマン時代のように企業ブランド名が入った名刺もなければ、肩書もなく、誰も知らない無名の個人がゼロから、お金を払ってもらえるお客様を見つけるのは、とても険しい道のりが待っている。

どんなにすぐれた技術を持ち、多くの人の問題を解決することができる魅力的な商品やサービスを持っていても、顧客となりえる多くの人たちに認知してもらい、そして実際に発注していただき、更に使ってもらうまでならなければ、売上はゼロのままである。

元請けでの成功の鍵は、顧客の開拓力、つまり営業活動で結果を出すことに尽きる。サラリーマン時代、営業で好成績を叩き出す豪腕営業マンであっても、会社というブランドを持つバックボーンがあってこそ実現できているだけであり、企業に対する信用もない個人、実績もなく知名度もないゼロスタートから縁もゆかりもない世の中に繰り出し顧客を発掘までたどり着くには、果てしない努力と行動力と時間、そして経費(お金)が必要となる。

世の中、広告で溢れかえっている。なぜならどの企業も広告宣伝に経費をかけなければ売上が確保できないと知っているからだ。大企業でも日々経費を掛けて新たな顧客獲得にしのぎを削っている。資本のない個人が営業して元請けを目指すのはかなり難しい。

通常、個人が脱サラして独立する場合、ゼロから顧客を見つけて発掘し、商流の最上位で受注を確立させるまでには、相当額の初期投資が必要なので下請けで受注を目指すことになる。だからほとんどの人たちにとっての独立とは、店舗経営であったり下請け業となるのが実情だ。

ネットが普及したことで誰でも情報発信できる便利な時代ではあるが、その分情報洪水なので誰からも発見されずに埋もれてしまう寡占状態となっている。自分の作ったモノやサービスを世の中に知ってもらうためには、お金と時間と努力を掛ける必要がある。

現在は株式に投資しているが、いずれは本当の意味での自己で作り上げた事業を認知させるための広告宣伝に投資したいと考えている。他人のための投資ではなく本当の意味での自己投資をして、自分の力で受注に結びつける。そのためにはまずは株式で資産を増やすことに成功しなければならない。


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