2019年09月03日記載
下手くそな投資家は自分の買値基準で売買判断する
「自分のことは自分が一番わかっている」つもりでも、他人から見た自分の評価のほうが価値がある。自分で凄いと主張しても他人が凄いと思われなければ、実態は「凄くない」と捉える方が正しい評価といえる。

この理論を株価に当てはめてみる。

会社から発出される情報が材料となって突発的に株価上昇するケースは、予想を圧倒的に上回る決算か大規模な自社株買い発表ぐらいしかない。(不祥事などのマイナスは除く)

窓開け上昇となりえる材料には何があるのだろうか。

・開発中の商材が公的機関に認可された
・オリジナル商材が大手企業に採用された
・企業にとって追い風となりえる法律の改正案が開示された
・テレビの特集番組で取り上げられた
・業界全体がマイナス相場中にライバル他社が好決算を発表した
・要人発言と関連の企業の持つ特許コア技術が再評価された
・大手企業から事業または企業買収話が持ち上がった(買収される側)

株価はマーケットが決めるもので将来予測を見越して売買された結果が株価で示される。だから株価は企業評価を数字化したものと解される。もし今の株価が近未来像を含めて見合わないとマーケットが判断すれば上昇に転ずるしその逆なら下落する。

当たり前の理論をわかっているつもりだが、実際売買しているとどうしても自分の買値基準を最優先して売買判断を決めてしまう癖がある。ある投資サイトによれば、自分の買値にこだわる人は株式投資で失敗する典型タイプと書かれていた。

自分の買値基準株価は個人個人でそれぞれ異なる。それに対し株価はマーケット水準で示された数字だ。低迷するJAL株も安い安いと言われていながら一向に上昇しないのは、今の3300円前後の株価が最適値とマーケットが判断されているからであって、半年前に4000円を付けた実績があるから近い将来も4000円まで値を戻す保証はどこにもない。

含み損解消してほしい願望があるから今の株価は安いと思えるだけなのかもしれない。株価指標で使用されるPERなんて数字も実態の株価を読む上では何も価値のない数字だということを投資生活10ヶ月間で学んだつもりだ。

IHIはPERは10倍前後。だからといって今のIHIの企業実態をみれば2000円程度の株価でも高いといえるのかもしれない。

自分が所有する銘柄の株価に対する希望や願望をゼロ化するのは無理だ。それでも今の株価が妥当性があるのかは、できるだけ客観的に判断したい思いがある。

ではアメリカン航空株AALの株価はどうだろう。

先週末、737MAXを保有するユナイテッド航空は運航再開時期を予定より遅らせると発表した。理由は予定通り安全宣言が出ても新たなソフトウェアに対応させるためのパイロットトレーニング等で6週間程度の準備期間がかかってしまうからという。

アメリカン航空も1ヶ月先送りして12月3日運航再開の予定に変更した。そして先日の日曜日、アメリカン航空からは新たなIRコメントが出された。

「American Airlines remains confident that impending software updates to the Boeing 737 MAX, along with the new training elements Boeing is developing in coordination with our union partners, will lead to recertification of the aircraft this year」

経営陣は非常に強気の姿勢を見せている。おそらく株価対策の意味合いもありそうだ。そのため宣言どおりに事が運ばなかった場合の反動が怖い。

AAL株は超低空飛行が続いている。一方、大手証券会社のコメントからは反転サインが点灯したとのコメントもある。米国のニュースサイト(investopedia.com)によれば「今から参戦する人は将来33~34ドルラインを目標にして利益確定売りを計画し、直近の24.24ドルを下回るなら損切りした注文が良いだろう」的な内容の記事を書いている。

「American Airlines shares have oscillated within a broad descending channel since October of last year. Price broke below the pattern's lower trendline earlier this week but quickly reversed, indicating a possible head-fake move. Furthermore, the moving average convergence divergence (MACD) indicator line crossed above its signal line in Thursday's trading session to generate a buy signal. Those who enter here should set a stop-loss order beneath the August low at $24.24 and aim to book profits near the channel's upper trendline between $33 and $34.」
引用元:investopedia.com

現在、AALの持ち株数は3000株から2000株に減らしたもののAAL集中投資中である。だからどうしても個人の願望を捨られずに希望的観測の感情を入れた状態で記事を探してしまう悪い癖がある。

そんな検索結果とはいえ、客観的な立場の人たちからみてもAALは反転が期待できる記事を読めば信用しても良いのではないだろうか。

この記事のとおりに私も指値33.02ドルで全株売り注文を入れた状態で待機している。

【本日(9/3朝)の株式資産】
花王 ▲15,600円→▲27,200円(↓)
すかいらーくHD +8,400円→+8,500円(↑)
American Airlines ▲140ドル(休場)
NextEra Energy +931ドル(休場)
AT&T +2292(休場)

【累計損益】
日本株 ▲463,961円(↑)
米国株 +7530ドル(→)

ここまで書いておきながらも花王株を捨てきれずに持ち続けている。幸い信用取引なら十分に短期トレードに耐えられる投資余力があるので、しばらく現物株を保持したままでも投資機会損失になってないのでヨシとしている。

・・・。甘い、甘すぎるのか。

だから10ヶ月経っても一向に下手くそ投資家から脱却できないのだろう。


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