2019年09月08日記載
リニア建設で愛知県と静岡県が揉めている
リニア中央新幹線は日本経済の起爆剤として期待されている。開通後は品川=名古屋間が40分で結ばれるにはノンストップ走行が前提となっている。途中駅をすべて通過させて最速で東京=名古屋間を接続することに価値がある。

リニアには中間駅が設置されるが、おそらく中間駅は1時間に1本程度の停車になると思われる。需要が少ないのだから途中停車する本数は1時間に1本で十分である。

ところが途中駅の自治体は、地元に駅ができることで経済効果を期待する。しかし中間駅ができたとしても経済効果は限定的で期待しているほど伸びないのは北陸新幹線の中間駅をみれば明らかである。

リニアができたら途中駅を利用したいニーズは開通する前より増えても大した伸びは無いだろう。あえて言えば甲府エリアの利用者が、これまで在来線特急からリニア利用に移転するだけであって、立ち寄る人たちが急激に増えることはない。

今回開通するリニアの中で途中駅で人の流れが大きく変わるのは相模原市にある橋本駅付近の新駅だけではないだろうか。品川から名古屋までノンストップに接続するからこそリニアを利用する。または名古屋駅で新幹線に乗換えて、京都や大阪に向かう人たちで需要はみたされる。

リニア建設における最大の難所は中央アルプスを貫く大規模トンネルである。大規模トンネルには静岡県内エリアを通過する。リニアの途中駅がない静岡県は、工事において大井川の一時的に発生する水量減少について不満を漏らし、工事認可に難色を示しているという。

なんというか、子供じみた難癖にみえるのは私が静岡県民ではないからだろうか。リニア開通しても静岡県への恩恵はゼロなのは間違いないが、もし県内に中間駅があったとしても効果は限定的に違いない。

リニアが開通しても静岡県内には既存の新幹線が走り続ける。リニアの中間駅に静岡県内に駅があろうが利便性の悪い場所にリニア駅が設置され、利用者数も伸びに終わったに違いない。立地の良い従来新幹線のほうがトータルで利便性が高いし、早く目的地に到達できる存在はリニア開通後も変わらない。

だからあえて静岡県の態度に一言わせてもらう。

「幼稚過ぎる」

大井川の問題は水資源が河川に依存しているだけに不満はあるのは理解はできる。しかし日本経済活性化に向けたJR東海の施策であることを静岡県として理解を示してもらいたい。

ドンと構えて了承するぐらいの頼もしい姿を見せてくれないほしい。リニアが開通しようとも従来型新幹線の需要は人口減少分を除けばそう減らないのだから。


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