2019年09月10日記載
人が亡くなってもお金が必要、一体どのぐらいかかるのか?
先日、母の三回忌を終えた。2年前、息を引き取ってから続いた一連の行事に一区切りがついた。人が行きていくにはお金がかかるが、死亡してからも一定のお金がかかる。残された遺族にとって金銭的負担は決して軽くない。

そこで本来なら隠蔽化されがちな情報をあえて数字で公表し、皆様のお役に立てれば思っている。ここで取り上げる数字はできるだけ簡素に、且つ最低限の行事を行う上での参考として捉えてもらいたい。

なお、我が家の宗派は曹洞宗。亡くなった場所は名古屋で、檀家になっているお寺(菩提寺)は静岡と離れている。したがって、名古屋では一般の人をお招きするお葬式はせず、家族葬の形式で火葬だけ名古屋で行い、後日お寺に納骨と合わせて葬式一式を上げていただくことにした。

■死亡当日の対応
家族葬セット:20万円

家族葬セットとは、病院から一時預かり場所までの輸送、役所への死亡届代行、火葬場の手配、預かり所での1泊、翌日火葬場への搬送、火葬場での遺骨受け取り(納骨依頼書)までのセット料金である。

生前の段階から予め会員になっておくと割引の適用を受けることができる。

母の希望もあったので遺体は病院から自宅移動はせず、業者の安置所に移動を行った。名古屋近郊にいる親戚との対面は自宅ではなくすべて安置所とした。自宅より訪問する方も気を使う必要がないし、駐車場問題も解決できるだけでなく、近所の人の目も避けることができたからだ。

翌日、火葬場に移動。お葬式をやらない代わりに親戚に火葬場まで同行してもらい、火葬後の遺骨を骨壷に入れていただくところまで立ち会ってもらうことで親戚対応ができたと思っている。

■納骨とお寺
お布施:20万円(戒名代含む)
卒塔婆代:2000円
お花代:5000円
お供物(フルーツ盛り合わせ):6000円
お供物(お菓子):3000円

母が生前の段階で静岡のお寺に電話で相談し、納骨までの手続きとお布施について一連の説明を受けておいた。そうすることで名古屋で最低限やるべきことがわかったからだ。

お寺の説明では、名古屋では火葬だけ行い、お葬式はお寺に来てもらって、お葬式と初七日、四十九日までのお経をまとめて読んでもらい、且つ納骨も同じ日にやるというものだった。

お葬式当日は土砂降りだったため、同日中の納骨ができなかった。一ヶ月後、改めてお寺まで足を運んで納骨を行った。東京の自宅から静岡までの移動費は1回余分に発生している。

お布施の金額は戒名グレードにより異なるそうだ。最も安価な「信士」「信女」の場合は20万円だが、宗派や先祖様の戒名によってグレードが変わり、お寺の説明によれば一番高い戒名で100万円、次に50万円、そして30万円と続き、一番下のランクが20万円とのこと。

■お食事代
お葬式当日は、名古屋の親戚ではなく、関東地区にいる別の親戚に来ていただいた。お坊さんへの食事は省略し、親戚のみでの食事を提供した。1名3000円コース。ただし食事代は香典を頂いたため、お礼の品返しを含めて相殺することができたことから発生費用はゼロしている。

■墓石への戒名彫り
彫り代:4万円
戒名が決まったら石屋さんに墓石へ戒名を掘ってもらう必要がある。

■位牌作成
仏壇があると通常戒名が決まると位牌を作成する。しかし母が生前時に自宅の仏壇の管理を考え、自宅売却のタイミングに合わせて仏壇も廃棄処分としたため、位牌を作ってしまうと仏壇も必要となることから位牌は作らないことにした。

■一周忌
お布施:5万円(戒名代含む)
卒塔婆代:2000円
お花代:5000円(寺用)
お墓お花代:2000円
お供物(フルーツ盛り合わせ):6000円
お供物(お菓子):3000円

■三回忌
お布施:5万円(戒名代含む)
卒塔婆代:2000円
お花代:5000円(寺用)
お墓お花代:2000円
お供物(フルーツ盛り合わせ):6000円
お供物(お菓子):3000円

一周忌も三回忌も基本的にかかる費用は同じ。世間体だけでなく、母への思いもあり、最低でも三回忌まではやろうと思っていた。ちなみに七回忌はやらない。

いかがだろうか。最も安価な対応でも総額60万円以上のお金がかかった。通常の形式で会場を借りてお葬式をやるとこれらに加えプラス100万円単位以上のお金がかかることになる。

もし、現在お墓がなく納骨先がなかったらお墓を新規に建てるお金も発生する。お寺の世界は非課税の世界。私達には数字が見えにくい闇の世界である。

我が家のお寺はお布施の額について「お気持ちで」などと抽象証言でなく、きっちり金額を教えてもらっただけでも良心的だったのかもしれない。

人が亡くなった後の手続きは、そうそう何度も行うものではないことから、ほとんどの人が初めての経験となると思われる。悲しんでいる暇もなく頭の中はやるべきことと縦続く出費に頭を悩ませることになる。

突然死の場合は難しいが、私の場合はある程度予兆もあったので、生前の段階で事前にお寺に電話して、名古屋でのやるべきこととお寺でやるべきことを予め相談しておいたため、気持ちの整理がついていた。

お寺に相談せずに、地元のお葬式の業者に適当にお経を読んでもらった後、納骨したくてもお寺に電話したら宗派が違っためトラブルになる可能性もあるという。

だから既に檀家となっているお寺があるなら、生前の段階からお寺と相談しておくと、亡くなった当日も慌てずに済ませることができる。まだ息しているのに亡くなった後のことを相談するのはどうかと思うのは自由だが、いずれやってくる現実を先送りしていては当日慌てることになってしまうもの。

だからこそ、私はたとえ生前中であったとしっても、自分の心にゆとりを保つためにも、事前にお寺に相談や、葬儀業者への手配について事前把握しておくことをおすすめしたい。

【本日(9/10朝)の株式資産】
花王 ▲7,400円→▲3,400円(↑)
すかいらーくHD +10,300円→+14,500円(↑)
American Airlines +2820ドル→+4120ドル(↑)
NextEra Energy +965ドル→+960ドル(↓)
AT&T +2684ドル→+2900ドル(↑)

【累計損益】
日本株 ▲441,788円(↑)
米国株 +7530ドル(→)


コラムワード検索
表示件数
ワード検索
本コラムに関する意見
Twitterにて受け付けます @megahit_jp