2019年09月13日記載
米中問題でお互いが歩み寄りする可能性はあるのか?
中国は米国から輸入16品目追加関税適用を免除すると発表し、トランプ大統領も追加関税第4段発動を10月15日に延期すると発表した。更に日程は未定だが来月に閣僚級協議再開の準備が進んでいるなどの報道を受け、米中対立の緩和による歩み寄りへの期待が飛び交っている。

一部のマスメディアや評論家からは近いうちに米中が折り合うのではとの憶測が飛び出す。なんというか、おめでたい思考と言わせてもらう。

改めて米中問題について私の考えはこうだ。

「歩み寄り?そんなことあるわけないだろ!」

お互いの立場と思惑を整理してみる。

・米中対立は圧倒的にアメリカ有利
・本質は貿易問題ではなく覇権争い
・盗人中国を世界から排除させるための戦い
・米国側は民主党を含めて対中国は強靭派が揃っている
・中国はトランプ落選まで逃げ切りたい
・習近平のメンツを守ることが共産党支配体制の維持につながる
・トランプ大統領は再選で勝つことが最優先課題である

繰り返し述べてきているが、米中問題はただの貿易協議ではなく覇権争いである。米国発進の技術盗用の防止させ、中国国内の国営主導体制から外資制限の撤廃によって、公平性のある競争社会が実現されるまで続くだろう。つまり中国共産党の独裁国家体制の崩壊するまで続くことを意味する。

過去でいえばソ連との冷戦と同じ構図である。

個人的な関心事は米国株がこの先どう動くかである。直近の値動きは堅調で推移している。堅調すぎて怖い。これまでトランプ大統領は株価が上がってくると強気のコメントが発出される。マーケットは都度反応し下落する展開が繰り返されてきた。

来週はイベントが目白押しだ。最大の注目は18~19日で開催されるFOMC。ドイツはリセッション入りを正式に認めたが、米国マーケットをはじめ各種指数は堅調な数字が並ぶ。株価も最高値を再びアタックする展開。こうした状況下で本当に市場の期待どおりに追加利下げを示唆する発言が飛び出すのだろうか。

今の株価は今月利下げが100%織り込まれていると言われている。万が一9月の利下げを見送る発言が飛び出したときのマーケットの反応が恐ろしい。もしこのまま株価が上昇し続けるようであればパウエ議長の会見前までに逃げる判断が必要かもしれない。

それとアメリカはこれまで実行中の制裁を緩和したことは一度もない。今回の発言も新規に掛ける第4段の関税発動を15日間だけ先送りするのであって、これまでの関税を撤廃するとは一言も発していない。

米中首脳会議の場でファーウェイへの条件を緩和をほのめかす発言をしたものの、あれから具体的な緩和条件を出していないし制裁は継続中である。

15日間の延期は10月1日に国慶節を迎える習近平への配慮だ。北朝鮮への窓口交渉としてメンツを保たせるほうがアメリカにとって得策だからだ。

強気一辺倒だった中国が米国からの輸入16品目に対する追加関税適用免除を表明したのは、第3段まで拡大している関税制裁が効いているからだ。日を追って中国経済は困窮しているから緩和を示して米国から譲歩を引き出したい思いが読み取れる。

トランプをはじめアメリカ陣営はすべて見通しているし、もしトランプが再選を果たしたら今後は株価を気にせずに中国への攻撃は過激化するかもしれない。

米国株投資をする者としてまずはFOMCに警戒だろう。利下げ見送りになる可能性はゼロではないので持ち株をどうするか。具体的にいえばアメリカン航空株をホールドするべきか、それとも一旦売って逃げるべきか。

同時に737MAX問題もそろそろ何かしらの動きが出そうなニオイがする。大きな波がどんな形でやってくるのか。一瞬先は闇である。

【本日(9/13朝)の株式資産】
すかいらーくHD +16,000円→+16,400円(↑)
American Airlines +6760ドル→+7120ドル(↑)
NextEra Energy +960ドル→+984ドル(↑)
AT&T +3680ドル→+3544ドル(↓)

【累計損益】
日本株 ▲405,279円(↑)
米国株 +7721ドル(→)


コラムワード検索
表示件数
ワード検索
本コラムに関する意見
Twitterにて受け付けます @megahit_jp