2019年11月23日記載
カップヌードルとマクドナルド、いきなりステーキとの違い
以前テレビで日清カップヌードルの新商品開発現場の取材映像が流れていたときの場面で幹部が試食後に発したセリフ「うーん、ウマすぎる。ダメだ、やり直せ」。今でも脳裏に焼き付いているシーンだ。

カップヌードルのコンセプトは、美味すぎても不味くても駄目という。適度に美味しいレベルが飽きさせない味らしい。消費者は「まぁこんな味でしょう。そこそこ好きな味」が心地良い。値段も手頃で、しばらくしたらまた食べてみよう的な味がポイントだそうだ。

企業にとってレピート購入客が確保ができたら成功である。メーカー曰く美味すぎると飽きが早いのだという。もし美味しすぎる食べ物であるなら高価でなければならない。値段が高いからこそ美味しさが求められる。値段が高いからめったに得られない快感に価値がある。

ところが安価なインスタント麺が美味すぎると美味しさの価値を安売りすることになる。するとすぐに飽きられてしまう。なんとも難しい世界である。

なぜマクドナルドはいつの時代も人気なのか。理由は「そこそこ美味しい味」だからなのかもしれない。美味すぎず、不味くもないいつもの安心の味を提供するマクドナルドのハンバーガー。定期的にまた食べたくなる理由がここにある。

一方、業績不振にあえぐペッパーフードサービス。絶好調のスタートを切った「いきなり!ステーキ」に急ブレーキがかかった。最大の理由は「飽き」と言われている。数回か通えばもう十分満足。しばらく行かなくても良し、みたいな感覚があるそうだ。

消費者は冷たくドライである。あんなに流行っていたのに急ブレーキ。店舗展開を急いだあまり、本業でもあるペッパーランチとの共食い合戦も発生。業績に黄色信号が点灯してしまった。

日清も定期的に新味バージョンのカップヌードルを出しては消えていくが、一番の目的な定番3種、しょうゆ、シーフード、そしてカレー味。定番を際立たせるための引き立て役として新商品を適時投入しつづけている。

マーケティングの世界は実に奥が深い。

【本日(11/23朝)の株式資産】
すかいらーくHD +43,900円→+43,200円(↓)
American Airlines +3820ドル→+5280ドル(↑)
Boeing +3765ドル→+4249ドル(↑)
NextEra Energy +1419ドル→+1363ドル(↓)


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