2019年12月06日記載
お金はお金を好む、借金も正しく使えば優れた道具になる
お金はお金を好むと言われるように、お金を自分の世界に閉じ込めておくだけでは成長しないしタンスに溜め込んでいるだけでは確実に腐っていく。腐る原因菌はインフレだ。お金をインフレ菌で腐らせないためには流動性をもたせた環境下におかなけばならない。

平成に入ってから長年デフレ生活に慣れ親しんだ日本人にとってインフレになるとどうなるのかイメージできていない人が多い。物価がほとんど上がらない時代を30年近く過ごしてきただけに仕方のないことではある。しかし時代は令和に入り、徐々にデフレ時代から変化に向かうとみている。

日本がこれだけ大規模な金融緩和を実行しておきながらインフレにならないのは流動されずに滞留に向かっているからである。企業の内部留保だけでなく個人でもタンス預金が蓄積されつづけている。

経済の論理では世界の借金は増殖し続けていて、借金が増えるということはすなわち流通マネー量の増加を表している。経済の仕組みおいて時間の経過とともに資産が増え続けるように作られている。国債や社債、個人で言えば住宅ローンも資産増加の一因となり、中でも日本は大規模金融緩和を何年も継続している。

2、3年前まで日本の個人の金融資産は1400兆円と言われていたが、今年の経済誌には1700兆円へ数字が置き換わっている。一方、日本経済は消費税増税分を除くとインフレ率は低水位のまま。つまり金量も資産も拡大しているのにインフレになっていないのは、金融緩和分のお金が市場に流通していないことを表している。

ところで2024年度から日本銀行券が新札に切り替わる計画となっている。まだ私の個人的な予測の域ではあるが、旧札でタンスにしまわれた現金は、高齢化社会が加速するにつれて預金を取り崩して市場流出が始まるだけでなく、もしかしたら法整備によって旧札に有効期限を設定して金融機関に還元させて新紙幣への両替を反強制化させて、個人のタンスにあった現金を金融機関を通じ市場回帰させる狙いがあると考えている。

国家にとってインフレは最強課税の一種だと知っておかなければならない。借金をしている人ほど有利に働き、貯蓄をしている人は資産が目減りする効果をもたらすのがインフレである。

デフレ慣れした日本人にとって、将来のインフレ危機について誰も自覚していないのはとても恐ろしいことだと思っている。

私自身も数年前まで借金はすべて悪であり、クレジットカードは使わないことに越したことがないと思っていた。しかし住宅ローンを組んでから考えが変わった。

借金にも無計画なものと計画性を持ったものの2種類存在し、計画性のある借金なら、使えるものは使った方が時間を有利に使える道具なのだと最近実感しはじめている。個人でいえば住宅ローンもそうだし、株式投資であれば信用取引が該当する。

更にいえば、借金ができるのは信用があるから可能であり、信用がなかったら借金させてもらえない。つまり借金ができる環境にあるなら、計画的に有効に活用して、本来なら資金を貯めるのに10年かかるようなことでも時間先取りすることも可能になる。

繰り返すが、正しい借金を使うことが前提条件である。現物株は企業に資金を貸し出して、貸し倒れリスクを追う変わりリターンもいただく制度に対し、信用取引は似て非なる資金の流行活用のための道具に成り代わる。

「お金はお金を好む」

借金と聞いただけでネガティブな存在と決めつけずに上手に付き合っていく。料理で言えば一歩間違えば危険な存在である包丁や火も、正しく道具として使いこすことと同じである。来たるべきインフレ対策とともに借金制度をうまく利用して豊かな生活を実現を目指そう。

【本日(12/6朝)の株式資産】
すかいらーくHD +50,900円→+48,200円(↓)
American Airlines +2685ドル→+2400ドル(↓)
Boeing +2015ドル→+1741ドル(↓)
NextEra Energy +1387ドル→+1403ドル(↑)

【累計損益】
日本株 ▲177,996円(↓)
米国株 +12067ドル(→)


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