2020年03月06日記載
買いだめ厳禁、企業も家庭も適正なバランス感覚で行動したい
モノを扱う企業にとって在庫管理はキャッシュフローに直結する極めて重要な経営管理テーマの一つである。必要になったら在庫からすぐモノ出しができる状態を確保しつつ、適正在庫の維持が求められる。

在庫切れは機会損失を生む。だからといって過剰に在庫確保すれば滞留在庫リスクが発生する。食品などの消費期限が短いモノを扱うスーパーは、よりシビアな在庫管理を徹底しないと、大量の廃棄ロスの発生させて大きな損害を生んでしまう。

トヨタが生み出した「ジャストインタイム」は、必要なときに必要な分だけを適時仕入れることで、滞留在庫リスクを軽減させる生産方式がある。

元請けであるトヨタはそれで良いのかもしれないが、トヨタに部品を納品する下請け業者にしわ寄せする方式でもある。必要なときに必要分だけ仕入れるリアルタイム対応は、買う方は理想だが、生産者(メーカー)をはじめ、中間卸業者など、必ずどこかが在庫リスクを抱えているからこそ実現できている。

たとえ消費期限が長い食品以外のモノの調達であっても過剰在庫は運転資金を圧迫させる。いずれ出荷できるといえ、いつ使用するかも見通しの立たないモノを長期間在庫化すると余分な管理コストや地場代が発生してしまう。

このように在庫に関する考え方は企業のみならず個人にも該当する。

食品スーパーで「3個で割引き」みたいなセールがあった場合、本当は1個買えば十分なのに、割引に目がいってしまい、プラス2個余分に買ったあと、結局2個食べる前に腐らせてしまった、などの経験はないだろうか。

廃棄ロスリスクが高い食品はその日に必要な分だけを買うべきである。たとえ消費期限が長いモノであったとしても購入品が生活消耗品であるなら無くなりそうになってから買うことを徹するべきである。

とはいえ、食品同様、家庭内ジャストインタイムを徹底しすぎると、新型コロナ騒動により、マスクやトイレットペーパー、キッチンペーパー、おむつまでもが店頭から消える騒動などの突然の事態に対応できないケースもある。

つまり、突然の事態に対応するために、たとえ個人であっても食品を除く生活消耗品なら、家庭内在庫として適正在庫確保を意識するようにしておきたい。

たとえば、我が家はティッシュは常に200組用で3箱、トイレットペーパーは5ロール、ミネラルウォーターは5本、洗剤系は詰め替えパックを常時1個を常に保有し、それ以下になったら必要な分だけ適時補充する生活を続けている。

決して買いすぎることなく、だからといってゼロにもしない程度の適正数量をストックする。いわゆる適正在庫を守ることで、無駄にせず、且つ必要な分を確保しておけば、今回のような突然の事態になっても慌ててお店に並んで買うこともなく過ごせるようになる。

なにごとも適正なバランス感覚が求められる。

けっして今の私のようにリスクを省みずに全力投資した直後に株価暴落し、全く身動き取れないような極端戦略は絶対に避けるべきである。ただいま猛省中である(泣)。


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