2020年04月16日記載
北海道知事ような決断力とリーダーシップ力で国難打開を望む
物事には優先順位がある。品質を優先させるべきか、納期を優先させるべきか。いわゆる時間のかかる95%の仕上げを選択するのか、それともスピードの早い60%の仕上げのこちらの選択すべきなのか、状況に応じて判断しなければならない。

たとえばシステム開発案件のように後日アップデート環境が揃っているような納品物の場合、スピード(納期)を優先させて、その後で不具合が見つかったら適時修正を加えていくほうがベターな場合が多い。

もちろん金銭的な処理や致命的な被害リスクのあるセキュリティ対策等、絶対的にミスが許されない部分は時間をかけて構築しながらも、機能面や操作面での改善は運用を始めながら、都度修正していくべきである。

しかしながら、日本のビジネスの世界では見切り発車や走りながら考える文化があまり定着していない。しかも決定するまで多断層の承認プロセスを経由し、且つアナログ的な押印(承認印)をしなければ先に進まないケースも見られる。

下手すると、本来なら数分程度の口頭確認で済むレベルの承認であっても、上長の社内承認を得るために社内向けなのに数日かがりで複数人がせっせとビジュアルの凝ったプレゼン資料を作成するケースも見受けられる。

企業は収益をあげることが目的であるなら、一日も早く顧客に対しリリースすべきであり、万が一問題があったら都度修正を加えながら完成版を目指し続けていくスピード感が重要である。

たかだか一部分の画像差し替えや文章訂正ですら数日もかかるシステム会社がいたとすれば、直ちに別の会社に発注し直したほうが目的に早く達成するのではないだろうか。

さて、新型コロナ対策の各国政府の対応をみていると、決断と実行の速度がとても早い印象を受ける。そして途中で間違っていると判断したら適時見直しを図っていくスピード感もあり、新型コロナ問題が勃発する前と比べて国民からの支持率が向上している国がほとんどである。

対する日本はどうか。民主主義であるため合議制で決定すべき法治国家であるものの、それぞれ責任のある者が自身の利権に縛られ、足の引っ張り合いが多すぎの印象がある。国民にとって待ったなしの経済対策ですら数週間単位の時間を要している。

本当に残念である。日本だけが有事発生するたびに内閣支持率が低下する傾向が繰り返されているのは決断の遅さが一番の要因ではないだろうか。。

やれ30万円配る、やれ所得制限だ、世帯単位だ、やっぱり全国民一律10万円だ・・・。

もう勘弁してもらいたい。欧米諸国のほうが日本より感染確認が後発なのに先に収束しそうな雰囲気が出ている。日本は累計感染者数と死亡者数は圧倒的に少ないとはいえ、日を追うごとに外出規制が強まり、時間の経過とともに規制緩和期待よりも強化の方が進む逆行状態が続いている。

未だに現金給付の方法で揉めている状況では、いつになったら手元に現金が届くのか、日程すら先の見えない状況が未だに続いている。議論は大事だが、一日にも早い給付を待っている国民を置き去りにしている状況が本当に残念でならない。

突然決めた小中学校の休校要請。賛否両論はあるが、あのときのようなスピード感がほしい。どんな手を打っても一定の批判意見は出てくる。有事における決断で全員一致の意見なんて存在しない。だからベストでなくてもベターで構わない。スピード感を持ったトップダウンによる政治力を求めている。

東芝は一部のインフラ事業を除いて全従業員を一斉休暇させると発表した。英断である。他企業が生産性のないテレワークを無理やり導入している企業と比べて、ある意味明確な経営判断のようにも感じる。

しかし世の中のリーダーのほとんどは、東京都知事が発言したから我が県も追従するような隣接県知事のように、近くの誰かが断行しないと動かないリーダーがあまりも多すぎるのではないだろうか。

他の人がああやっているからとか、同業他社がこうやったからとか、すべて失敗したときの言い訳を作るための逃げ道を作っているリーダーが多すぎる。

北海道知事のように、たとえ過去前例がなくても、今何をすべきかを優先して先手先手で実行する決断力とリーダーシップ力は素晴らしいし、道民にとって頼りになる若手リーダーだ。鈴木知事のような頼もしいリーダーがもっと増えてほしい。
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