2020年05月08日記載
騒がれ始めたアフターコロナ、果たして幸せな世界なのか?
新規感染者数はピークアウトを迎えたといっても良いと思う。第二波や第三波に警戒しつつも、ウイルスとは共存していくものであり、ゼロ化はそもそも不可能。当初語られたようにいずれ新型コロナウイルスも新型ではなくなる時代がやってくる。

人間は一度警戒心を持つとゼロイチで語りたがる習性が強い。恐るべき存在は壊滅、つまりゼロ化させないと許さない傾向がある。東日本大震災後の原発がさしたる例である。一時再稼働したものの未だほとんどの原発は停止状態のままである。

つまりアフターコロナの世界とは、ゼロが確信できるまで3密回避行動が日常化することを意味する。ウイルスに対する恐怖が減少してもゼロ化するまでは3密回避が続く世界。果たして幸せな世界といえるのだろうか。

本来、人間関係というのは3密があってはじめてわかり会えるアナログ部分を大事にしたい思いがある。もちろん一定の距離を保ったデジタルディスタンスのほうが好まれるビジネスの世界もある。しかしプライベートな世界では3密があってこそ得られる幸福感も存在する。

たしかにオンライン診療、テレワーク、ネット会議は、コロナをきっかけに普及するのが望ましい。時差通勤は大賛成だ。ネット上でできることはすべてネットで済ませる世界は積極的に展開するべきだ。

それでも、時間とエネルギーを消費してでも直接人と会う。画面では得られない人間としての価値がそこにある。なんでもかんでも一定の物理的距離を保ち続ける世界はどう考えても息苦しい。

特に客商売世界では3密空間を実現してこそ利益を生むことができる。繁華街の水商売は高い家賃に限られた席数で利益を稼ぎ出さなければならない。つまり限られた密室空間に人が寄せ合って席が埋まらなければならない。狭い空間で会話することで得られる盛り上がりもある。店側も満席空間になってようやく利益を作ることができる。

飛行機だってガラガラでは赤字運航になってしまう。飛行機に限らず、電車やバスではときにはガラガラでも規定通りに運航しなければならない義務を負う。だからこそ満席便も定期的に確保しなければならない。

この先、自粛制限が緩和され、飛行機が飛び始めても、しばらくは隣との距離を保つために敢て空席を作って運航が求められるだろう。航空業界においてまもなく運行再開が実現できたとしても、直ちに満席運航ができないもどかしさがある。

なんとしてでもJALにはコロナの窮地を乗り切ってもらいたい。満席で飛びだつ飛行機を再び眺めたい。私の望むアフターコロナの世界は3密の復活である。
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