2020年05月09日記載
観光地の閑古鳥対策、マイクロツーリズム戦略
世界中の国際線が軒並み運休中だが、来月から徐々に運行再開のニュースが入ってきている。既に6月1日からアエロメヒコが成田=メキシコシティ間を運行再開すると発表、カタール航空も6月末までに成田便の運航再開を計画している。

新型コロナウイルスによる影響が来月の時点でどこまで残っているか不透明だし、第二波への警戒も続く。終息したと言われた韓国が再び感染者が増えた報道を知り、ネット界隈では面白おかしく騒ぎ立てているが、わたしからしてみれば、この程度のレベルは第一波に比べばわずかであり、むしろ必然だと思っている。

なんでもかんでもゼロを求める発想が間違っている。少なくとも韓国は完全にピークアウトしたことは確かな事実だ。諸外国も影響の少ないレベルまで減少した時点で日常生活の中での自然的発生レベルのウイルスとして生活密着する時代にいずれ移り変わっていく。

とはいえ、私が希望的観測であったV字回復はさすがに難しいと言わざるをえない。まずは地元での生活が元に戻り、そして各国の国内移動がもとに戻り、最後に国際路線が戻る、そんなシナリオがしっくりくる。

航空業界における乗客の約6割がプライベート旅行と言われている。もちろん路線によって割合は異なるが、旅行を我慢している世界人口は相当数にいる。国単位で入国制限の緩和が始まるまでもうしばらく辛抱するしかなさそうだ。

先週のモーニングサテライトで紹介された星野リゾートの代表が語った言葉が印象に残っている。

「マイクロツーリズム」

これまで遠い場所に住む人を呼び寄せるために精力を尽くしてきたが、アフターコロナ後は地元の人を招き入れて、地元の良さは地元の人に体験してもらうことが、先々の観光地としても魅力を高める、と代表は言う。

全くそのとおりだと思う。すぐに戻ることのないインバウンド需要。コロナ以前のような遠隔地の人で賑わいを見せる日までホテル側も経営を着実に継続していかなければならない。

経営者はコロナを憎みながら指を咥えて客が来ないと嘆いてる暇があったら、感染リスクの少ない地元の人を敢えて宿泊させる戦略を打つ。地元人に私たちのホテルの良さを体験してもらう発想は素晴らしい。

私自身、旅行に行けないもどかしさを抱えている。この際、自宅から徒歩でも行けるホテルに敢えて泊まっているのも悪くないかもしれない。思い起こせば高校生にときに大学進学のときにホテル宿泊して以来、東京都内ホテルに宿泊した記憶がない。

自宅近くにあるホテルに敢えて泊まってみる。新たな発見があるかもしれない。
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