2020年06月17日記載
個人が元請けになるにはコツコツと努力を積み上げるしかない
世の中の経済活動の多くは多重下請け構造であって建設業を筆頭に物流業や物販、IT業界も多重構造による業務請負が成り立っている。

元請け、下請け、孫請け。当然元請けが利ざやが最も大きく下層に行くにつれて価格は下がっていく。業界によっては利ざやだけを抜き取って全部仕事を丸投げする企業もある。

丸投げのケースは今回は除いて、通常の場合、元請けほど儲かり、下請けほど儲からないわけだが、下請けだった企業が元請けのような対応ができるのかといえば一般的には不可能である。

元請けにあって下請けにない要素。

・ブランド力
・資金力
・人脈(営業力=受注力)

となる。

下請け企業が上記3項目すべて持ち合わせていない限り、この先も元請け企業になる可能性はゼロといっていい。

末端業者、たとえばいわゆる町工場の場合、発注元企業から毎日コンスタントに注文が入り、注文どおりに淡々と生産して納品をして売上を得ている。

このような企業の場合、何らかの理由で注文がストップした途端、経営難に陥ってしまう脆い存在といえる。その代わりに営業経費はゼロでも経営が成り立っている。

営業経費が掛からない分だけ単価を安く受注することができ、低単価でも採算が取れている。決して大儲けはできなくても、そこで働く社員たちが生活していけるだけの事業が成り立っている。

では、末端業者が受注階層で一つでも上になるためにはどうしたら良いのか。ずばり営業力を高める必要がある。営業活動には相当な経費が発生する。

営業経費は、使った分だけ予定通り受注できる保証がまったくない。一生懸命、移動費を使って顧客を巡回し、時間を掛けて提案書を作って見積書を作成しても、競合相手とのコンペで負けたら1円も収入が得られず、営業経費はただの無駄金になるリスクを抱えている。

ブランド力のない企業が実績豊富な企業と受注競争に勝てるのは至難の技といっていい。特に老舗業界になればなるほど実績のない会社に発注しない暗黙のルールが存在する。新参ものは決して元請けになれない大きな壁が存在する。

大手企業は営業活動に莫大な経費を掛けている。さしたる例はテレビCMである。効果測定が難しくても、トータル的に収益つながるだけの資金力があるからできる技である。

では資金が乏しい個人レベルの新参者でも元請けになれる可能性があるのだろうか。

ある。ネット業界だ。

インターネットを使うことで少しでも上位で受注するチャンスが存在する。

とはいえ、20年前ならいざしらず、ネットが普及した現在において、ちゃちゃっとホームページを作っただけではアクセス数を獲得して営業活動を代替させるに持っていくには競争が激しく通常は情報の渦の中にうもれてしまう。

たとえばネッショップの場合、自前でショッピングサイトを構築しても直接購入に結びつけるのはかなり難しい。

だからネット上での営業活動の補うために、出店手数料を払ってでも大手が提供するプラットフォーム(Amazon、楽天)を利用することになる。ワンマンのITエンジニアが受注するには「ココナラ」「ランサーズ」あたりのプラットフォームを利用することになる。

物販などのレッドオーシャンビジネスの場合は、ゼロから立ち上げるよりも大手プラットフォームの力を借りるのが一番だ。でもWebサービスに関しては違うと私は考えている。

私は常々一度下請け構造に入ってしまうと抜け出すのが大変と考えており、受注までたとえ時間が掛かったとしても、少しでもオリジナリティがあるWebサービスなら、多少の営業活動としてのネット広告費を払ってでも直接受注を目指したいこだわりがある。

1年半前に立ち上げたWebサービス「キューRクラウド(https://qrcloud.net)」は、未だ収益としては相変わらずゼロベースに近い状態が続いている。でも諦めるつもりは一切ない。

昨年も売上ゼロが続いたが、くじけることなく日々バージョンアップやランディングページの見直しなどコツコツと活動を続けてきたおかげで、先月からようやく私の想定ワードでの検索結果にのGoogle自然検索流入も増え始めたところである。

Google検索結果のおかげで、先月から具体的な相談、問い合わせも少しずつ増加してきている。問い合わせ内容も、単なる使い方相談だけでなく、直接エンドユーザからの具体的な導入相談をはじめ、元請けまたは一次請けレベルの企業からのアプローチがようやく増えていた段階である。

エンドユーザの近いポジションでの受注を実現するまでの道のりは、大手プラットフォームの力を借りて末端受注をするような即効性のある売上は期待できない。それでも将来的に見て大きな芽に成長させる期待度は高いとみている。

これからも焦らず、売上ゼロ行進が続いても、安易に下請け受注体制に決して甘んじない強い意思をもって継続していくつもりである。
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