2020年06月29日記載
都知事選挙、消去法で残った人に投票となりそうだ
都知事選の政権放送3日分12人を視聴した。当選確率は一切除いて純粋に同じ目線で候補者の主張を眺めていて、安心して支持したい候補者は一人もいない。残念ながら消去法で残った人に投票することになりそうだ。

例年、政見放送には通常の放送ではみられない危険領域の主張する候補者がいるが、今回は下ネタ連発の約1人を除いて、みんな大真面目な主張者が多い。言い換えれば、インパクトもなく、内容も全くおもしろくもない主張ばかりが並んでいる。

売名目的だけで立候補する人も多く占める中で、真面目で本気で出馬した候補者にとって、マスメディアは6人しか取り上げられないことに不満を繰り返す。当然だろう。本来出馬全員を公平に取り扱うのが筋である。

たとえ当選できなくても、選挙として平等に候補者を取り上げてほしいと願うのは当然である反面、売名目的だけで立候補する候補者も多いことを踏まえると、放送できる時間的制約があるとどうしても絞って放送されてしまうのも仕方のない面もある。

さて、私の記憶にある歴代の都知事で最も影響力があり、結果を出してきた都知事といえば石原都政である。4回連続当選ですべて任期いっぱい在籍した。

マスメディアは石原氏の発言に怯えながらも常に注目していた。理由は実効性への期待も高かったからである。

個人的に最も評価しているのはディーゼル車排ガス規制である。当時、当然のごとくトラック協会から猛反発があったが、今となっては東京の空気は当時とくらべ格段にキレイになり、道路のガードレールの黒ずみも大きく軽減させた実績は非常に大きい。

東京から首都圏へ、そして全国に広まったディーゼル車排ガス規制。首都東京が主体となって始まった規制が全国に広がる良き事例といえる。

誰も手を出さなかった横田空域についての言及も記憶に新しい。実現できなかったが横田基地の滑走路民間共用計画は個人的に大いに期待した。羽田D滑走路実現に寄与したのも石原氏と運輸省(当時)との交渉によるものである。

独裁的な権力者は支持者と半支持者が二分する。民主主義において支持率が二分するのはむしろ当然だし、万人受けを目指す政治家のほうが信用にならないのではないかと思っている。

対する万人受けを目指すには、主張にも曖昧さが増えてくる。どちらとも取れるあいまいな発言。嫌われたくないから、どうとでも解釈できる発言が多くなる。とちらに偏った発言をすれば支持する者と支持しない者に分かれしまう(支持率低下)を避けたいからだ。

そういった意味で、現職都知事は万人受けを目指すタイプである。政治家(せいじや)としてのパフォーマンス力はなかなかのものである。現環境大臣も全く同じタイプといっていい。

選択肢のない選挙ではこういったタイプが優位に立つ。石原時代のような豪腕かつ結果を出す有力候補者がいないのは残念である。
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