2020年08月04日記載
世界の新型コロナウイルスの動向から見るJALの行く末
日本国内の新型コロナウイルスの動向は、感染者数だけみると第一波よりも第二波のほうが感染者数が増えている。世間は重症者数があまり増えてないことを認知しつつも、感染することが悪とされる風潮である限り、経済的観点において感染者数に注視するしかない。

当然ながら感染者数の再増加すれば、強制、任意問わず、人々は行動制限へと向かう。JALにとってデメリットでしかない。来週からはじまるお盆シーズンも移動する人は例年より大きく減るし、JALにとって厳しい時代はまだまだ続くことになる。

さて、昨日JAL決算が発表になった。結果は言うまでもなく最悪な数字が並んだ。この数字をみて思ったことは、経常赤字額より売上額のほうが200億円ほど低いことである。

圧倒的に少ない売上。経費削減だけではどうにもならない苦しい台所事情が改めて浮き彫りとなった。

固定費が重くのしかかる航空産業。しかもそこで働く社員や関連企業のスタッフは、高い専門知識を持たなければ務まらない人材の塊である。

人員削減などを安易に実行すれば、需要回復した際、新規に人を集めて教育を施し戦力化するとなるとあまりにも非効率である。今できることは、せいぜい一時帰休させることぐらいしかない。

資金繰りを補填するために借り入れを増やして今を凌げても、いずれ返済しなけばならないため、経営環境が好転した後も苦しい台所事情が続くことになる。

とにかく八方塞がりなJAL。企業努力どうこうの問題ではない。

JALが赤字を出さないための損益分岐点は、仮に国際線収益がゼロだったとすると、国内線が100%復便し、且つ搭乗率8割を超える必要があると言われている。

この状況に持ち込むためには、新規感染数が明らかに減少し、人々が安心して旅行できる環境に変化しなければならない。

欧州に目を向けると、西ヨーロッパ諸国の大半は感染拡大が明らかにピークアウトしているものの、移動制限は発動中のままなである。

感染者数が収まっただけでは、すぐに航空需要が回復しないことを示唆している。国際線ともなれば、アメリカ、インド、ブラジルのほか、アフリカ、アジアではフィリピンが爆発的に増え続けていることを踏まえると、国際線需要がすぐに戻る見通しも暗い。

ではいつになったらJALの収益改善が見込まれるようになるのだろうか。

答えはやっぱりワクチンしかない。ワクチンの次回の進展情報が出るのは早くても9月以降。今月いっぱいは飛ばない飛行機を眺めながら、JAL株保有者として苦渋を味わい続けることになりそうだ。

再上場来最安値まであと僅かと迫ったJAL株価。極めて苦しい。倒産リスク(株価ゼロ)を抱えながらの保有継続ほど辛いものはない。

もう何度ここで書いたことかわからないが、2020年の逆行を乗り越えることができれば、私の株式投資に対する精神的耐力は並外れた強靭な力を得ることになる。

明るい未来は必ず来ると信じている。
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