2020年10月09日記載
和民が居酒屋から焼肉店へ転換を聞いて思うアフターコロナの世界
相変わらず新型コロナウイルスの猛威は衰えず、2月に武漢で発生した報道やクルーズ船のニュースが可愛くみえてくる。SARSの流行経験から半年もあれば終焉する見立てもあっさり崩れ、再び寒い時期がやってくるのにコロナ騒ぎは何も変わってない。

日本だけみれば、3月と比べて新規感染者数が多いものの、人々の動きは春先より移動しやすくはなっているが、どこに行ってもマスクを着用しなければならないし、今年年初以前のような生活に完全に戻る見通しは全く立たない状況が続いている。

人によっては恒久的に完全に元の世界に戻らないと考えている人もいて、私自身も徐々に元に戻らない世界を覚悟しなければならないのかもしれない思いが日に日に強くなってきている。

過去の歴史を振り返ってみても、何かしらの外的環境の強制的な社会変化に対し追従してきた経験を鑑みれば、暫定だと思っている新生活様式も恒久的なライフスタイルとして定着していく可能性も高いと考えたほうが良いのかもしれない。

そこで私が思う、元に戻らないこれからの社会について考えを整理してみた。恒久化するである一番手はテレワークである。

すべての職種に当てはまらないが、テレワークができる環境ならドンドン在宅で仕事すれば良いし、コロナが終焉しても継続していくべきである。

出勤が必要な案件があれば出勤し、そうでない日は在宅で仕事をする。理想的なワークスタイルであり、大いに継続していきたい思いである。

出張需要もコロナ前の状況にはもう完全に回復しないとみている。実際、本当に出張しなければ仕事が完了しない案件は全体のうちにせいぜい半分程度、残り半分は出張しなくても完了できる要件でも出張している人たちである。

そう考えると、残念ながら航空産業需要は100%元に戻らない可能性が高い。不要の出張はコロナをきっかけに企業側も自粛要請が強まる可能性が高いとみている。

ただしあくまで100%戻らないのであって、8割程度は時間の経過とともに徐々に回復はしていくだろうし、余暇の代表である旅行に伴う航空機需要は、コロナの動向次第では急激に回復する可能性を持っている。

コロナ後の姿を大局的に見ると、おそらく完全に元に戻らないと思われるのは、次の産業と考える。

・通勤電車利用者
・出張者
・都心の居酒屋
・都心のオフィス

平日昼間への都心集中型モデルは完全に崩壊するだろう。高い地代家賃を払ってまで出店した夜のお店は苦しくなると思われる。「会社帰りの一杯」需要はテレワーク普及に逆比例して需要は減っていくことになる。

需要が減れば地代家賃も下がると思われ、損益分岐点は下がるが、完全連動するには時間が必要なので、それまで体力が持たない店舗が多発するかもしれない。

ただし都心需要で減らないは住宅市場と思われる。オフィス需要の分散化によって地代家賃が下がれば、都心に住むハードルも下がり、居住環境ニーズは再び盛り上がるとみている。

いずれにしても、完全に元の世界に戻ることに期待するより、時代の変化に対応しつづけることに頭を切り替えていくべきである。

先日、和民が居酒屋を焼肉店に大転換すると発表した。

いろいろ話題性の高いワタミだが、大英断だと私は評価している。

外食需要はいずれ元に戻るものの、サラリーマンが会社帰りに一杯系の需要は元に戻らないと見越し、且つテイクアウト需要ではなく、焼肉店を選択したのも、自宅ではなく、お店で食べたい需要として焼き肉に着目した経営判断は凄いと思う。

焼き肉は、他の外食と比べ、アルコール需要も期待でき、居酒屋同様、原価率を下げる効果もある。レピートも期待できるのではないだろうか。

人間は時代変化に逆らうのではなく、追従して変化対応に柔軟になる発想が大切なんだと思うのと同時に、私自身、絶滅危惧種であるマニュアル車愛好家を、いずれ捨てるタイミングを覚悟して受け入れる日が刻々と近づいているような気がしている。
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