2020年10月19日記載
築城三年落城一日、一度は許されても二度目はアウト
人間は失敗する動物である。だから失敗は許容される。罪を犯しても故意ではなく過失であって初犯なら確実に情状酌量されるように制度化されている。もし不注意で何かしら社会的不具合を発生させたとしても初回なら多めに見るべきだし、見なければいけない。

福島第一原発事故は過失であって初犯であった。管理以上の怠慢はあったにせよ過失である。先日発生した東証トラブルも、過去前例のないケースによる不具合発生による過失だった。

だから、たとえ事故の規模が莫大なものであったとしても初回の事故は、冷静に原因を含めて分析し再発防止策に向けた対策は必要であっても事故を起こしたことに対する厳しい視線は、一呼吸おいた冷静な判断を下すべきだと思っている。

1度でも許してはいけないのは故意による事故、1度目は許すべきである過失による事故。世間は同じレベルで許さない傾向にあるのは残念でならない。

一方、ボーイング737MAXは2回墜落事故が発生した。いずれも同じ原因とされている。だから社会は厳しい視線が注がれた。同じ過ちを短期間で二回繰り返したため言い訳ができないからだ。

これまでどんなに実績を誇っていても、2度同じ失敗を繰り返した信用の失墜はそう簡単に取り戻せない。

2年越しで737MAXが復活する目処がたった。アメリカン航空はニューヨーク=マイアミ間で運行を再開することを明らかにした。

世間の目は厳しい。それだけに通常よりも長い時間を掛けて万全な対策を講じ、償った結果による再開だと思っている。

過去どんなに実績があっても信頼を一度でも失うと取り戻すのはとてもたいへんであることがボーイングのケースを見れば明らかである。

ことわざをそのまま受け取れば、ボーイングが本当の意味で信頼を取り戻すにはあと1年かかる。737MAXで旅客を安全に運搬しつづけることでしか信頼は戻らないだろう。

信頼から安心へのステージはこれからが本番である。新型コロナで需要が落ち込む航空業界が来年以降、本格的に需要を取り戻す意味でも737MAXが安全な飛行機で飛び続けられるよう祈っている。
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